ベストファクターの審査は厳しい?審査時間・落ちる原因を解説

「ベストファクターの審査は厳しいのか」「審査通過率が90%台なら、自社も通ると考えてよいのか」。資金の支払期限が迫っていると、審査の難しさと結果が出る時間を一つの数字で判断したくなります。

ベストファクターは、銀行融資のように利用者の決算だけで可否を決めるサービスではありません。公式情報では、売掛先の信用力、売掛金の支払期日、利用者の説明や面談を審査項目に挙げています。自社が赤字でも相談できる余地はありますが、売掛金の実在性や回収見込みが弱ければ非承認になる可能性があります。

なお、2026年7月26日に公式トップで確認できる91.9%は平均買取率です。申込者のうち何件が承認されたかを示す審査通過率ではないため、「約9割が審査に通る」とは読めません。

最初に知りたいこと 先に知っておく答え
審査は厳しい? 売掛先の信用と売掛金の裏付けが中心。赤字だけで一律に決まるとは限らない
何を見られる? 売掛先の信用力、支払期日、資料の整合性、面談での説明
審査時間は? 一律の保証時間はなく、必要書類がそろってから結果連絡、面談、契約へ進む
91.9%は通過率? 公式表示は平均買取率。審査通過率とは分母が違う
落ちたらどうする? 同じ内容で再申請せず、請求書と取引資料を見直し、別の売掛債権も検討する

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ベストファクターの審査で見られる4項目

審査の中心は、利用者の信用情報よりも、売却する売掛金を期日に回収できるかどうかです。ベストファクター公式の審査基準は、売掛先の信用力、売掛金の支払期日、利用者の人柄を重要な項目として示しています。

申込み前は、これらを次の四つへ分けると、自社の弱点を見つけやすくなります。

審査項目 見られる内容 不利になりやすい状態 申込み前の準備
売掛先の信用力 売掛先が期日どおり支払えるか 支払い遅延がある、事業実態を確認しにくい 過去の入金履歴と継続取引を示す
支払期日 買取後、回収まで何日あるか 支払期日が遠く、回収までの変動が大きい 複数あるなら期日の近い請求書を選ぶ
資料の整合性 請求書、契約書、通帳が同じ取引を示すか 金額や売掛先名が合わない、根拠資料が欠ける 発注から請求、過去入金までを一続きで示す
面談での説明 取引内容と資金使途を説明できるか 回答が資料と食い違う、連絡がつかない 必要額、支払先、入金予定を整理する
ベストファクターの審査で確認される売掛先の信用力、支払期日、資料の整合性、面談での説明の4項目
審査は自社の決算だけでなく、売掛金を回収できる根拠を四つの方向から確認します。

売掛先の信用力

売掛先の信用力は、四項目の中でも中心に置かれます。ベストファクターが売掛金を買い取った後、最終的な支払原資になるのは売掛先からの入金だからです。

上場企業や公的機関だけが対象という意味ではありません。小規模な売掛先でも、継続取引があり、過去の通帳で期日どおりの入金を示せれば、回収見込みを説明しやすくなります。反対に、初めて取引する相手や支払い遅延がある相手の請求書は、確認事項が増えます。

売掛金の支払期日

支払期日が近い売掛金ほど、買取後の不確定期間は短くなります。公式の審査基準も、契約日から入金日までの期間が短いほどリスクを抑えやすいと説明しています。

たとえば同じ売掛先に対する100万円の請求書でも、30日後入金と180日後入金では、後者の方が回収までの間に売掛先の状況が変わる期間が長くなります。複数の請求書がある場合は、金額だけでなく期日も並べて候補を選びます。

資料の整合性

請求書だけでは、取引が実在し、将来入金されることを十分に示せない場合があります。発注書、契約書、納品書、過去の通帳を組み合わせると、取引の発生から入金までを確認しやすくなります。

資料の枚数を増やせばよいわけではありません。請求書では「株式会社A」、通帳では略称だけ、契約書では旧社名という状態なら、その関係を説明する資料やメモが必要です。数字と名称がつながることが、審査の往復を減らします。

面談での説明

初回利用者向けの公式案内は、契約時に対面で事業内容を確認すると説明しています。現在の公式利用フローでも、本審査後の契約時に面談が必要と案内しています。

面談は話し上手かを競う場ではありません。請求書が生じた取引、売掛先との関係、資金が必要な理由、売掛金入金後の支払いを、提出資料と矛盾なく説明できるかが分かれ目です。

91.9%は審査通過率ではなく平均買取率

「ベストファクターの審査通過率は90%台」と紹介するページがあります。しかし、ベストファクター公式トップで2026年7月26日に確認できる表示は、2026年6月実績の平均買取率91.9%です。

平均買取率は、売掛金額に対して平均でどの程度を買い取ったかを示す指標です。申込件数に対して承認件数が占める割合とは、分母も意味も違います。

数字 分母と分子 判断できること 判断できないこと
平均買取率91.9% 売掛金額に対する買取額の割合 売掛金からどの程度が買取対象になったかの平均 申込みが承認される確率
審査通過率 申込件数に対する承認件数 対象期間と集計条件が明示されれば承認割合 自社の特定の請求書が通るか
即日振込実行率47.8% 公式表示上の即日振込実績 対象月に即日振込が行われた割合 何時に申し込めば必ず即日になるか

公式トップには同じ月の即日振込実行率47.8%も表示されています。約半数という数字は、即日入金の実績がある一方、すべての案件が当日中に終わるわけではないことも示します。支払期限が当日なら、通過率の推測より、今の受付状況で審査、面談、契約、振込まで進められるかを確認する方が確実です。

審査時間は書類提出から契約までを分けて考える

ベストファクターは審査時間を全案件共通の「何分以内」とは保証していません。公式利用案内は、書類が整えば買取可否をすぐ回答できると説明し、契約書への捺印後に当日中の入金を案内しています。

ここでいう審査結果と、口座への入金は別の時点です。急いでいるときは、次の七段階を分けて予定を立てます。

  1. 電話またはWebで申し込む
  2. 希望額と入金希望時刻を伝える
  3. 必要書類を提出する
  4. スピード審査と本審査を受ける
  5. 買取額と手数料の提示を受ける
  6. 面談後に契約する
  7. 指定口座で入金を確認する
ベストファクターの申込みから書類提出、審査、面談、契約、入金までの7段階
「審査が終わる時刻」と「入金を確認できる時刻」は分けて確認します。

必要書類がそろってから審査時間を数える

公式の必要書類案内は、審査時に本人確認書類、入出金の通帳、請求書、見積書や基本契約書などを挙げています。契約時には納税証明書、印鑑証明書、登記簿謄本が案内されています。

段階 主な書類 書類が示すこと
審査 本人確認書類 申込者と事業者の関係
審査 入出金の通帳 売掛先との過去取引と入金履歴
審査 請求書 売掛先、金額、支払期日
審査 見積書、発注書、基本契約書 売掛金が生じた取引の根拠
契約 納税証明書、印鑑証明書、登記簿謄本 契約主体と法人情報

申込フォームを送った時刻から待ち時間を数えても、必要書類が未提出なら審査は進みません。急ぐ場合は、最初の連絡で「審査開始に必要な書類」と「契約までに必要な書類」を分けて聞き、前者を先にそろえます。

ベストファクターの審査に落ちる主な原因

ベストファクターは個別案件の否決理由を一覧で公開していません。ただし、公式の審査基準を反対側から読むと、非承認になりうる原因を整理できます。

売掛先の支払能力を確認しにくい

売掛先の事業実態が確認できない、過去に支払い遅延がある、入金履歴を通帳で示せない場合は、回収見込みを判断しにくくなります。自社の業績が良くても、売却する請求書の回収リスクが高ければ審査は厳しくなります。

支払期日が遠い

支払期日までの期間が長いほど、買取後の不確定期間が延びます。複数の売掛債権を持っているなら、必要額を満たす範囲で期日の近い債権を先に検討する方が、審査項目と資金繰りの両方を整理しやすくなります。

売掛金の根拠が資料でつながらない

請求書の金額と契約書の金額が違う、発注者と支払者の名称が違う、通帳に過去の入金履歴がない場合は、追加説明が必要になります。架空債権や二重譲渡を疑わせる食い違いがあれば、契約へ進めません。

面談の説明と提出資料が食い違う

面談で伝えた取引内容、必要額、支払期日が資料と合わない場合、担当者は事実確認を続ける必要があります。急いでいても推測で答えず、分からない項目は資料を確認してから回答します。

連絡がつかず確認が止まる

審査では、担当者から追加資料や取引内容を聞かれることがあります。電話に出られない、メールを確認できない、契約担当者の承認を取れない状態は、審査そのものより前の待ち時間を延ばします。

状態 同じ請求書で補える可能性 次に考えること
通帳ページが不足 高い 指定期間と売掛先の入金箇所を追加する
契約書や発注書が不足 高い 取引発生を示す資料をそろえる
売掛先名の表記が不一致 中程度 名称の関係を説明できる資料を添える
支払期日が遠い 中程度 期日の近い別債権を検討する
売掛先の支払い遅延 低い 信用力の異なる別の売掛債権を検討する
架空債権や二重譲渡 ない 申込みを続けず、事実関係を確認する

審査に落ちた後は請求書と資料を変えて再検討

非承認の後に、会社名や希望額だけを変えて同じ申込みを繰り返しても、売掛金の回収リスクは変わりません。まず、担当者から不足資料や再検討できる条件を聞きます。

再申請前の確認順

  1. 売却予定の請求書が実在し、まだ他社へ譲渡していないか
  2. 売掛先から過去に期日どおり入金されているか
  3. 請求書、発注書、契約書、通帳の名称と金額がつながるか
  4. より支払期日の近い売掛債権がないか
  5. 必要額を下げても支払目的を満たせるか
  6. 面談で資金使途と回収後の支払いを説明できるか

不足書類が原因なら、同じ請求書でも資料を補う余地があります。売掛先の信用力や支払遅延が原因なら、資料を増やすだけでは変わりにくいため、別の売掛債権や別の資金調達方法を検討します。

即日の支払いが迫っている場合、審査結果を待ってから代替手段を探すと間に合わないことがあります。申込みと同時に、支払先へ期日の相談ができるか、別債権を使えるかも整理しておくと、一社の結果だけに資金繰りを委ねずに済みます。

口コミの審査時間は1時間から当日中まで幅がある

2026年7月26日時点で、FundBridgeのベストファクター口コミDBには16件の投稿があり、審査時間の評価は5点満点で4.2です。掲載投稿には、継続利用で1時間未満、初回で3時間から4時間、複数の売掛先を確認して当日中という体験があります。

ただし、16件はベストファクターの全申込者を無作為に抽出した統計ではありません。審査に通った投稿だけを見れば、非承認になった案件の所要時間や理由は分かりません。

口コミは「平均何時間」と計算する材料ではなく、時間が変わる条件を探す材料として使います。

  • 継続利用では、事業内容の説明が短くなった投稿がある
  • 初回利用では、追加資料や取引内容の確認に時間がかかった投稿がある
  • 売掛先が複数ある案件では、一件ずつ確認した投稿がある
  • 審査が当日中でも、面談や契約によって入金が翌営業日以降になった投稿がある

自社に当てはめるときは、初回か継続か、売掛先の数、請求金額、申込時刻、必要書類が似ている投稿に限って参考にします。審査時間と入金時間を同じ評価として扱わないことも欠かせません。

審査に通っても契約条件は別に確認する

審査承認は「その契約条件で利用すべき」という推奨ではありません。見積りを受け取ったら、売掛金額、買取対象額、手数料額、その他の費用、最終受取額、売掛金入金後の支払期限を確認します。

金融庁のファクタリング注意喚起は、債権売買という形式でも、実態が貸付けに近い取引や高額な手数料によって資金繰りが悪化する取引に注意を促しています。買い取った債権が回収できない場合の責任が、契約書で利用者へ戻されていないかも確認が必要です。

債権譲渡登記について説明を受けた場合は、費用と必要性を分けて聞きます。法務局の債権譲渡登記制度案内は、法人による金銭債権の譲渡について第三者への対抗要件を備える制度と説明しています。登記の有無だけで安全性を決めず、見積書と契約書にある費用、通知、買戻し条項まで読みます。

必要額が100万円で、売掛金100万円から手数料や費用が差し引かれるなら、入金は100万円を下回ります。審査の早さより先に、控除後の金額で予定している支払いを賄えるかを計算します。

ベストファクターの審査に関するよくある質問

ベストファクターの審査通過率は91.9%ですか?

91.9%は、2026年6月実績として公式トップに表示された平均買取率です。申込件数に対して承認件数が占める審査通過率とは記載されていません。自社の通過可能性を91.9%と見積もらず、売掛先の信用力、支払期日、資料の整合性で判断します。

赤字や税金滞納があると審査に落ちますか?

赤字や税金滞納だけで一律に非承認になるとは、公式情報に書かれていません。ベストファクターは売掛先の信用力を重視し、公式トップでも業績悪化や税金、社会保険料の滞納がある事業者が相談できると案内しています。ただし、売掛金の回収見込みと契約条件は個別審査です。

個人事業主もベストファクターの審査を受けられますか?

個人事業主も申込みの対象です。法人と同じく、本人確認書類、通帳、請求書、取引を示す資料を用意します。個人事業主であることだけではなく、売掛先から期日どおり入金される根拠を示せるかが判断材料になります。

面談なしで契約できますか?

公式の利用フローは、審査後の契約時に面談が必要と案内しています。申込みや書類提出をWebで進めても、面談の時間を見込まず「審査結果が出ればすぐ入金」とは考えない方が安全です。面談方法と最短の契約可能時刻は申込時に確認します。

審査に落ちた理由を教えてもらえますか?

個別の否決理由が必ず開示されるとは限りません。連絡を受けた際に、不足資料を補えば再検討できるか、別の売掛債権なら対象になるかを聞きます。回答が得られない場合も、請求書、通帳、取引資料、支払期日を順に見直すと、次の申込みで変えられる条件が分かります。

ベストファクターへ申し込む前に売掛金の根拠をそろえる

ベストファクターの審査は、利用者の決算だけでなく、売掛先から請求額を回収できるかを確かめる手続きです。審査時間を短くしたい場合も、最初に整えるのは売掛金を裏付ける資料です。

  • 公式トップの91.9%は平均買取率で、審査通過率ではない
  • 売掛先の信用力と支払期日が、回収リスクを分ける
  • 請求書、取引資料、通帳の名称と金額がつながる必要がある
  • 審査結果の後に面談、契約、振込が残る
  • 不足資料は補えるが、売掛先の支払能力は資料の追加だけでは変わらない

手数料や入金時間を含む利用者の評価は、ベストファクターの口コミDBにまとまっています。口コミの条件と自社の請求書を比べたうえで、現在の受付状況と買取可否を個別に確認する流れになります。

この記事の監修者

FundBridge編集部

FundBridge ファクタリングスペシャリスト

監修者 FundBridge編集部

FundBridge編集部は、国内165社のファクタリング会社を実際に調査し、手数料・入金スピード・審査通過率・対応金額・必要書類数などを独自の基準で収集・データベース化しています。調査結果はファクタリング会社カオスマップ2026として公開しており、業界全体を俯瞰できる一次データに基づいて記事の執筆・監修を行っています。また、実際にファクタリングを利用した方から寄せられた口コミも収集・掲載しており、利用者のリアルな声を反映した情報提供を心がけています。各社の公式情報だけでなく、現場の体験談も踏まえた多角的な視点で、信頼性の高いコンテンツ制作に取り組んでいます。

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