請求書買取サービスの手数料相場は?費用の内訳から安い会社10選まで徹底解説【2026年最新】
この記事の監修者
FundBridge ファクタリングスペシャリスト
監修者 FundBridge編集部
「請求書を買い取ってもらいたいけど、手数料がいくらかかるのか分からなくて不安…」
「手数料の相場が分からないから、提示された金額が妥当なのか判断できない…」
このような悩みを抱えている経営者の方や個人事業主の方は、とても多いのではないでしょうか。キャッシュフローに困っているときほど冷静な判断が難しくなりますし、手数料について十分な知識がないまま契約してしまうと、想定以上のコストがかかってしまうこともあります。
結論からお伝えすると、請求書買取サービスの手数料相場は2社間ファクタリングで8%〜18%、3社間ファクタリングで2%〜9%が一般的です。ただし、手数料の内訳や会社選びによって実際のコストは大きく変わってきます。
本記事では、以下の情報を詳しく解説していきます。
この記事で分かること
- 請求書買取サービスの手数料相場【2社間・3社間別】
- 手数料の内訳と「見積もりの読み方」
- 手数料が安いおすすめ会社10選【比較表付き】
- 手数料を確実に抑える7つの方法
手数料に関する正しい知識を身につけて、安心かつお得に資金調達を実現していただければ幸いです。
【結論】請求書買取サービスの手数料が安い会社 比較表
まずは結論からお伝えしていきます。請求書買取サービスの手数料は会社によって大きく異なるため、比較表で一覧にまとめました。
「今すぐ手数料が安い会社を知りたい」という方は、こちらの表を参考にしていただけますと幸いです。
| 会社名 | 取引形態 | 手数料 | 入金スピード | 買取可能額 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 入金QUICK(SBI) | 2社間 | 0.5%~ | 最短2営業日 | 制限なし | 業界最安水準・上場グループ |
| インフォマート 電子請求書早払い | 2社間 | 1%~6% | 最短2営業日 | 制限なし | 上場企業運営・オンライン完結 |
| QuQuMo | 2社間 | 1%~ | 最短2時間 | 上限なし | オンライン完結・スピード対応 |
| OLTA | 2社間 | 2%~9% | 最短即日 | 制限なし | クラウドファクタリング |
| ビートレーディング | 2社間/3社間 | 2%~ | 最短2時間 | 制限なし | 業界大手・取引実績豊富 |
| ベストファクター | 2社間/3社間 | 2%~ | 最短即日 | 30万~1億円 | 柔軟な対応・手数料交渉可 |
| GMO BtoB 早払い | 2社間 | 1%~ | 最短2営業日 | 制限なし | GMOグループの信頼性 |
| 日本中小企業金融サポート機構 | 2社間/3社間 | 1.5%~ | 最短即日 | 制限なし | 一般社団法人の安心感 |
| ラボル | 2社間 | 一律10% | 最短30分 | 1万~上限なし | フリーランス特化・少額OK |
| ペイトナーファクタリング | 2社間 | 一律10% | 最短10分 | 1万~100万円 | 少額特化・最速クラス |
※実際の手数料は審査内容や取引条件によって変動しますので、必ず各社に直接ご確認ください。
手数料で選ぶなら押さえるべき3つのポイント
手数料が安い請求書買取サービスを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。実際にサービスを選ぶにあたっては、単純に手数料率の「下限値」だけを見て判断してはいけません。
まず1つ目のポイントは、手数料の「下限」ではなく「上限」を確認するということです。多くの請求書買取サービスでは「手数料1%~」のように下限値を大きく打ち出していますが、実際に提示される手数料は審査の結果によって変わります。下限の1%が適用されるケースは限られているため、上限がどの程度になるのかを事前に確認しておくことが大切です。
2つ目は、手数料以外の費用(事務手数料、登記費用など)を含めた「総コスト」で比較するということです。手数料率が低くても、別途事務手数料や債権譲渡登記費用が発生する場合、トータルのコストが高くなってしまうことがあります。見積もりを取る際は、すべての費用を含んだ総額を確認しましょう。
3つ目は、自社の状況に合ったサービスを選ぶということです。例えば、個人事業主の方であれば個人事業主に対応しているかどうか、少額の売掛金であれば最低買取額がいくらかなど、手数料以外の条件も重要になってきます。手数料の安さだけでなく、総合的に自社に適したサービスかどうかを見極めていただきたいと思います。
手数料「だけ」で選ぶと失敗する理由
手数料の安さは非常に重要な判断基準ですが、手数料だけに注目して請求書買取サービスを選んでしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
具体的には、手数料が極端に安いことをアピールしている業者の中には、契約後に追加費用を請求したり、実質的な貸付(償還請求権付きの契約)を行ったりする悪徳業者が紛れ込んでいるケースがあります。特に「手数料0%」や「審査なし」を謳う業者には十分な注意が必要です。
また、手数料は安くても入金までに何日もかかったり、対応が不親切だったりすると、結局は余計なストレスやコストが発生することになります。手数料の安さは大切ですが、それと同時に「信頼できる会社かどうか」「サポート体制は充実しているか」「契約内容は透明か」といった点も総合的に判断していくことが、安全で満足度の高い資金調達につながります。
請求書買取サービスの手数料相場【2社間・3社間を徹底比較】
請求書買取サービス(ファクタリング)の手数料は、取引形態によって大きく異なります。ここでは、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングそれぞれの手数料相場を詳しくご紹介していきます。手数料の違いを正しく理解することで、自社にとって最適な取引形態を選べるようになります。
なお、請求書買取サービスとは、売掛債権(まだ支払い期日が来ていない請求書)をファクタリング会社に買い取ってもらい、早期に現金化するサービスのことです。銀行融資とは異なり「借入」ではなく「売買」にあたるため、負債として計上されないという特徴があります。
2社間ファクタリングの手数料相場(8%〜18%)
2社間ファクタリングの手数料相場は、一般的に8%〜18%程度とされています。
2社間ファクタリングとは、利用者(自社)とファクタリング会社の2者間だけで取引を行う形態のことです。売掛先(取引先)にファクタリングの利用を知らせる必要がないため、取引先との関係を気にせず利用できるという大きなメリットがあります。
ただし、3社間に比べて手数料が高くなる理由があります。それは、ファクタリング会社にとってのリスクが大きいからです。2社間の場合、売掛先からの入金は一度利用者を経由するため、利用者が入金を使い込んでしまうリスク(いわゆる「持ち逃げリスク」)が存在します。このリスク分が手数料に上乗せされる形となります。
例えば、100万円の売掛金を2社間ファクタリングで買い取ってもらった場合、手数料が10%であれば10万円が差し引かれ、手元に入るのは90万円ということになります。手数料率は売掛先の信用力や取引実績によっても変動するため、必ず事前に見積もりを取って確認していただくことをおすすめします。
3社間ファクタリングの手数料相場(2%〜9%)
3社間ファクタリングの手数料相場は、2%〜9%程度が一般的です。2社間と比べてかなり手数料が抑えられるのが特徴です。3社間ファクタリングは比較的歴史のある取引形態として知られています。
3社間ファクタリングとは、利用者・ファクタリング会社・売掛先の3者間で行われる取引のことです。売掛先にファクタリングの利用を通知し、承諾を得た上で契約を行います。売掛先からの入金がファクタリング会社に直接支払われるため、2社間と比べてファクタリング会社のリスクが低くなり、その分手数料も抑えられるという仕組みです。
同じ100万円の売掛金であっても、手数料が5%であれば差し引かれるのは5万円となり、手元に残る金額は95万円です。2社間の場合と比べると5万円もの差が生まれることになりますので、コストを重視する方にとっては非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
ただし、売掛先への通知が必要になるため「ファクタリングを利用していることが取引先に知られてしまう」というデメリットがあります。取引先によっては資金繰りに不安があると判断されてしまう可能性もあるため、この点は慎重にご検討いただきたいと思います。
2社間と3社間、手数料以外の違いも含めてどちらを選ぶべきか
2社間と3社間の選択は、手数料だけでなく総合的な観点から判断することが大切です。e-Gov法令検索で確認できる民法の債権譲渡に関する規定(民法第466条〜第469条)においても、債権の譲渡は原則として自由とされており、どちらの形態も法的に認められた取引です。
以下に、両者の違いを分かりやすく整理してみました。
| 比較項目 | 2社間ファクタリング | 3社間ファクタリング |
|---|---|---|
| 手数料相場 | 8%~18% | 2%~9% |
| 売掛先への通知 | 不要 | 必要 |
| 入金スピード | 最短即日~数時間 | 数日~1週間程度 |
| 審査の厳しさ | やや厳しい | 比較的柔軟 |
| 債権譲渡登記 | 必要な場合あり | 不要な場合が多い |
結論として、「取引先に知られたくない」「すぐに資金が必要」という方には2社間ファクタリングが向いています。一方、「手数料をできるだけ抑えたい」「取引先に通知しても問題ない」という方には3社間ファクタリングがおすすめです。
ご自身の状況に合わせて、最適な取引形態を選んでいただければと思います。
手数料の内訳を徹底解剖|見積もりで確認すべき5つの費用項目
請求書買取サービスを利用する際に支払う「手数料」とひとことで言っても、実はその中にはさまざまな費用項目が含まれています。ここでは、見積もりを受け取った際にチェックすべき費用の内訳を詳しく解説していきます。内訳を理解しておくことで、「思っていたより高かった」という事態を防ぐことができますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
基本手数料(買取手数料)の仕組み
基本手数料とは、請求書(売掛債権)を買い取ってもらう際に発生するメインの費用のことです。入金QUICK(SBI)をはじめとする各社の料金ページでは、この基本手数料を「買取手数料」や「ファクタリング手数料」として掲示しています。
基本手数料は、売掛金の額面に対して一定の割合で設定されるのが一般的です。例えば手数料率が10%で売掛金が200万円の場合、基本手数料は20万円となり、手元に入るのは180万円ということになります。
この基本手数料率は一律ではなく、売掛先の信用力、売掛金の金額、支払サイト(支払期日までの日数)、利用回数などさまざまな要因によって変動します。初回利用時は手数料が高めに設定されることが多いですが、継続して利用することで徐々に引き下げてもらえるケースも少なくありません。
重要なのは、この基本手数料が「すべてのコスト」を含んでいるのか、それとも「別途費用が発生する」のかを確認することです。会社によっては基本手数料の中にすべての費用が含まれている場合もあれば、別途事務手数料や登記費用がかかる場合もあります。
事務手数料・審査手数料がかかるケース
基本手数料とは別に、事務手数料や審査手数料が発生するケースがあります。ファクタリングにおいても同様に、契約事務にかかる費用が別途請求される場合があるのです。
事務手数料は、契約書の作成費用や審査にかかる人件費などをカバーするために設定されているもので、数千円〜数万円程度が一般的です。審査手数料については、多くの会社で無料としていますが、一部の会社では審査だけで費用が発生することもあります。
特に注意が必要なのは、審査手数料を「前払い」で求める業者です。正規のファクタリング会社であれば、審査段階で費用を請求することはほとんどありません。審査前に金銭を要求される場合は、悪徳業者の可能性も考えられますので十分にお気をつけください。
見積もりを取る際には、「基本手数料以外に発生する費用はありますか?」と明確に質問することをおすすめします。信頼できるファクタリング会社であれば、すべての費用について丁寧に説明してくれるはずです。
債権譲渡登記費用(司法書士報酬+登録免許税)
2社間ファクタリングを利用する場合、債権譲渡登記(さいけんじょうとときぶ)の費用が別途発生することがあります。法務省が所管する登記制度を利用して、「この売掛債権はファクタリング会社に譲渡されました」という事実を公的に記録するための手続きです。
債権譲渡登記にかかる費用の内訳は、主に以下の通りです。
登録免許税として、債権の個数が5,000個以下の場合は7,500円、5,000個超の場合は15,000円がかかります。加えて、手続きを代行する司法書士への報酬として3万円〜5万円程度が必要になるのが一般的です。合計すると、おおよそ4万円〜6万円程度の費用が発生することになります。
ただし、すべてのファクタリング会社で債権譲渡登記が必要なわけではありません。オンライン完結型のサービスや、少額取引の場合は登記を省略するケースもあります。債権譲渡登記が必要かどうかは見積もりの段階で必ず確認しておきましょう。
なお、3社間ファクタリングの場合は売掛先の承諾を得て取引を行うため、債権譲渡登記が不要になるケースがほとんどです。この点も、3社間ファクタリングの手数料が安い理由のひとつといえます。
印紙税・振込手数料などの諸経費
手数料の内訳として見落としがちなのが、印紙税や振込手数料などの細かな諸経費です。ファクタリング契約は債権譲渡契約に該当し、契約金額に応じた印紙税が課されます。
印紙税の金額は契約金額によって異なりますが、例えば100万円超500万円以下の契約では2,000円、500万円超1,000万円以下の契約では1万円が必要です。電子契約の場合は印紙税が不要になるため、オンライン完結型のサービスを利用すればこのコストを削減できます。
振込手数料については、ファクタリング会社から利用者への入金時にかかる手数料が利用者負担となるケースがあります。金額としては数百円程度ですが、複数回利用する場合は積み重なっていく費用ですので、事前に確認しておくと安心です。
その他、出張面談が必要な場合の交通費や、書類の郵送費用などが発生するケースもあります。オンライン完結型のサービスであれば、これらの諸経費を最小限に抑えることが可能です。
【独自】見積書の読み方ガイド|チェックすべき5つの項目
請求書買取サービスを初めて利用する方にとって、見積書の内容を正確に理解するのは難しいと感じるかもしれません。見積書をしっかり読み解くことは、自分自身を守るための第一歩です。
ここでは、見積書を受け取った際にチェックすべき5つの項目をご紹介します。
1つ目は「手数料率と手数料額の両方が明記されているか」です。手数料率だけでなく、実際に差し引かれる金額(手数料額)が明記されているかを確認しましょう。率だけでは実際のコストが把握しにくいことがあります。
2つ目は「手数料以外の費用がすべて記載されているか」です。事務手数料、登記費用、印紙税、振込手数料など、基本手数料以外に発生する費用が漏れなく記載されているかを確認することが大切です。
3つ目は「買取金額(実際に振り込まれる金額)が明記されているか」です。売掛金の額面からすべての費用を差し引いた後、実際に手元に入る金額が明確に記載されていれば安心です。
4つ目は「償還請求権の有無」です。つまり、売掛先が支払いできなかった場合に買い戻しの義務があるかどうかです。「償還請求権なし(ノンリコース)」であれば、万が一売掛先が倒産しても利用者に返済義務は発生しません。「償還請求権あり」の場合は実質的な貸付にあたる可能性があるため、注意が必要です。
5つ目は「契約期間や違約金の条項」です。契約途中での解約に違約金が発生するかどうか、また契約の自動更新条項がないかなど、細かな条件も見逃さないようにしましょう。
見積書の内容に不明な点がある場合は、遠慮なく担当者に質問してください。丁寧に説明してくれる会社は信頼性が高いといえます。
手数料はどう決まる?金額を左右する6つの要因
請求書買取サービスの手数料は、単に会社ごとに固定されているわけではありません。さまざまな要因によって手数料率が上下するため、これらの要因を理解しておくことで、より有利な条件で利用できる可能性が高まります。ここでは、手数料に影響を与える6つの重要な要因を解説していきます。
売掛先(取引先)の信用力
手数料を決める最も大きな要因は、売掛先(取引先)の信用力です。企業の信用力は財務状況、業歴、業界での地位などによって評価されます。
ファクタリング会社にとっての最大のリスクは「売掛先が期日通りに支払いをしてくれないこと」です。そのため、売掛先が大手企業や上場企業、公的機関など信用力の高い企業であれば、支払いが滞るリスクが低いと判断され、手数料も低く抑えられる傾向にあります。
逆に、売掛先が設立間もない企業や財務状況に不安がある企業の場合は、リスクが高いと判断されるため手数料が高くなることがあります。複数の売掛先がある場合は、信用力の高い取引先の請求書を優先的にファクタリングに出すことで、手数料を抑えることが可能です。
売掛金の金額と支払サイト
売掛金の金額と支払サイト(支払期日までの日数)も、手数料に大きく影響する要因です。中小企業の売掛金の回収期間は業種によって大きく異なります。
一般的に、売掛金の金額が大きいほど手数料率は低くなる傾向があります。これは、ファクタリング会社にとって一件あたりの事務コストは金額に関係なくほぼ一定であるため、金額が大きい方が効率的に利益を確保できるからです。例えば、50万円の売掛金と500万円の売掛金では、後者の方が手数料率が低く設定されることが多いです。
また、支払サイトが短いほど手数料は低くなります。支払期日までの日数が30日の売掛金と90日の売掛金では、30日の方がファクタリング会社にとってのリスク期間が短いため、手数料が抑えられる傾向にあります。資金調達を急いでいない場合は、支払サイトの短い売掛金を優先的に選ぶことで、コストを抑えることができるでしょう。
2社間か3社間かの取引形態
前のセクションでも解説しましたが、取引形態の選択は手数料に直結する重要な要因です。
改めて整理すると、2社間ファクタリングは8%〜18%、3社間ファクタリングは2%〜9%が相場です。この差は主に、ファクタリング会社が負担するリスクの大きさによって生まれています。3社間であれば売掛先から直接入金を受けられるため、2社間と比べてリスクが大幅に低下し、その分手数料も安くなるのです。
ただし、3社間ファクタリングは売掛先への通知と承諾が必要になるため、利用のハードルがやや高くなります。手数料の安さを優先するか、売掛先への秘匿性を優先するか、ご自身の状況に合わせて判断していただければと思います。
利用回数・継続取引の実績
請求書買取サービスを繰り返し利用している場合、継続利用による手数料の優遇を受けられることがあります。ファクタリングにおいても「信頼関係の構築」が手数料に影響を与えるのです。
初回利用時はファクタリング会社にとって利用者の情報が少ないため、リスクを高めに見積もる傾向にあり、手数料も高めに設定されがちです。しかし、複数回の取引を通じて「この利用者は売掛金の入金を期日通りにきちんと行ってくれる」という実績が積み上がると、信頼関係が構築され、手数料の引き下げ交渉に応じてもらえるケースが増えていきます。
具体的には、2回目以降の利用で手数料が1%〜3%程度下がるケースも珍しくありません。継続的にファクタリングを利用する予定がある方は、初回から信頼できる1社と関係を築いていくことを意識されるとよいでしょう。
オンライン完結か対面かの契約方法
契約方法の違いも手数料に影響を与える要因のひとつです。QuQuMoやOLTAをはじめとするオンライン完結型のファクタリングサービスは、対面型のサービスと比較して手数料が低い傾向にあります。
その理由は明確で、オンライン完結型は店舗の賃料や対面での人件費、出張費用などの固定コストを大幅に削減できるからです。その削減分を手数料の引き下げという形で利用者に還元しているのです。
また、オンライン完結型はAI審査を導入している会社も多く、審査のスピードが速いだけでなく、人的コストも抑えられています。手数料の安さとスピードの両方を重視する方には、オンライン完結型のサービスが特におすすめです。
一方、対面型のサービスには担当者と直接相談できるという安心感があります。初めてファクタリングを利用する方や、複雑な案件をお持ちの方は、多少手数料が高くても対面で丁寧に対応してもらえる会社を選ぶというのも一つの判断です。
【独自】業種・業界による手数料の傾向(建設業・IT・医療など)
あまり語られることが少ないポイントですが、実は業種・業界によっても手数料の傾向が異なります。ファクタリングにおいても業種ごとの特徴を知っておくと有利に交渉できる場合があります。
例えば、建設業は重層下請け構造により支払サイトが長くなりがちな業界です。そのため、建設業向けのファクタリング需要は大きく、建設業に特化したサービスも存在します。支払サイトが長い分、手数料がやや高めになることがありますが、業界に精通した会社を選ぶことで柔軟な対応を受けられることが多いです。
IT業界・フリーランスは、売掛先が大手企業であるケースが比較的多いため、売掛先の信用力の面では有利になりやすいです。一方で、売掛金額が小さい場合は手数料率が高くなる傾向があります。少額対応に強いサービスを選ぶことがポイントです。
医療・介護業界は、売掛先が国民健康保険団体連合会(国保連)や社会保険診療報酬支払基金など公的機関であることが多いため、売掛先の信用力は非常に高く、手数料が低めに設定されやすいという特徴があります。医療・介護専門のファクタリングサービスを利用すると、さらに有利な条件が得られるでしょう。
このように、自社の業種に合ったファクタリング会社を選ぶことで、より有利な手数料で利用できる可能性がありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
手数料の安いおすすめの請求書買取サービス10選
ここからは、手数料の安さに定評がある請求書買取サービスを10社厳選してご紹介していきます。それぞれの特徴、手数料体系、メリット・注意点を詳しく解説しますので、比較検討の材料としてご活用ください。
入金QUICK(SBI)|手数料0.5%~の業界最安水準

入金QUICKは、SBIグループが運営する請求書買取サービスで、手数料0.5%〜という業界最安水準の料金体系が最大の魅力です。SBIビジネス・ソリューションズ株式会社が提供しているサービスで、大手金融グループの信頼性と低コストを両立しています。
入金QUICKの特徴として、同社が提供する請求書発行サービス「請求QUICK」と連携できる点が挙げられます。請求QUICKで発行した請求書をそのまま資金化できるため、書類の準備が最小限で済み、最短2営業日で入金が完了します。手数料の安さだけでなく、手続きの簡便さも大きなメリットです。
ただし、入金QUICKを利用するためには請求QUICKとの連携が前提となるため、すでに他の請求書発行システムを利用している方にとっては導入のハードルが少し高くなる場合があります。新規で請求書発行の仕組みを構築する方にとっては、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢といえるでしょう。
インフォマート 電子請求書早払い|手数料1%〜6%

インフォマート 電子請求書早払いは、東証プライム上場企業である株式会社インフォマートが運営する2社間ファクタリングサービスです。手数料は1%〜6%と、2社間としては非常にリーズナブルな水準を実現しています。
上場企業が運営しているという安心感に加えて、紙の書類や捺印が不要でオンラインで手続きが完結する点も大きな特徴です。保証人や担保も必要なく、全国どこからでも利用できます。
手数料の上限が6%と明確に設定されている点も安心材料です。2社間ファクタリングでありながら上限6%というのは業界でもトップクラスの安さであり、コストの見通しが立てやすいサービスといえます。入金までは最短2営業日ですので、数日の余裕がある方におすすめです。
OLTA|クラウドファクタリングで手数料2%〜9%
OLTAは、「クラウドファクタリング」を掲げるオンライン完結型のファクタリングサービスです。手数料は2%〜9%で、AI審査による迅速な対応が特徴です。
OLTAの最大の強みは、審査スピードの速さと手続きのシンプルさです。必要書類をオンラインでアップロードするだけで審査が完了し、最短即日で入金を受けることができます。対面での面談や書類の郵送は一切不要なため、忙しい経営者の方にとっても利用しやすいサービスです。
また、OLTAは多くの金融機関と提携しており、自社の銀行口座と連携することでよりスムーズな審査が可能になります。手数料の透明性にもこだわっており、買取手数料以外の費用(事務手数料や登記費用)が一切かからない点も好評です。
ビートレーディング|業界大手の安定感で手数料2%~
ビートレーディングは、ファクタリング業界の中でもトップクラスの取引実績を誇る大手サービスです。累計買取額は1,300億円を超えており(2024年3月時点の公式発表)、手数料は2%〜と競争力のある水準を提示しています。
ビートレーディングの強みは、豊富な実績に裏打ちされた柔軟な対応力です。2社間・3社間の両方に対応しており、法人だけでなく個人事業主やフリーランスの方も利用できます。最短2時間での入金実績があり、緊急の資金需要にも対応可能です。
さらに、買取可能額に上限を設けていないため、大口の取引にも対応できるのが特徴です。少額から大口まで幅広いニーズに応えてくれるため、企業の成長に合わせて長期的にお付き合いできるパートナーとなるでしょう。注意点としては、手数料の下限2%が適用される条件は限定的であるため、見積もりの段階で実際の手数料率を確認することをおすすめします。
QuQuMo|オンライン完結で手数料1%~
QuQuMoは、完全オンライン型の2社間ファクタリングサービスで、手数料1%〜という低水準が魅力です。申し込みから入金まですべてオンラインで完結し、最短2時間で資金化が可能です。
QuQuMoは必要書類が「通帳の写し」と「請求書」の2点のみと非常にシンプルで、書類準備の手間が最小限に抑えられています。また、債権譲渡登記が不要なため、登記費用がかからないのも大きなメリットです。買取可能額にも上限がなく、少額から高額まで幅広く対応しています。
手数料の安さ、手続きの簡便さ、スピードの速さのバランスが非常に優れたサービスですが、完全オンライン型であるため、対面で相談したいという方には向いていない場合があります。オンラインでの手続きに抵抗がない方にとっては、コストパフォーマンスの非常に高い選択肢です。
ペイトナーファクタリング|一律10%で分かりやすい料金体系
ペイトナーファクタリングは、手数料が一律10%という明確な料金体系が特徴のサービスです。最短10分で入金が完了するという圧倒的なスピードも大きな強みです。
手数料が一律であるため、「見積もりを取ってみないと手数料が分からない」というストレスがありません。事前にコストを正確に計算できるため、資金計画が立てやすいという安心感があります。30万円以下の少額債権の取引実績がNo.1(2024年9月時点の公式発表)で、フリーランスや個人事業主に特に支持されています。
ただし、手数料10%は2社間ファクタリングの相場からみると決して安いとはいえません。手数料率だけを見ると他社よりも高くなるケースがありますが、「手数料が明確」「入金が超高速」「手続きが簡単」といったメリットを総合的に考えると、少額利用や緊急時の資金調達には非常に適したサービスです。
ラボル|フリーランス向け・最短30分入金
ラボルは、フリーランスや個人事業主に特化した請求書買取サービスです。手数料は一律10%で、最短30分での入金に対応しています。24時間365日申し込みが可能で、土日祝日でも利用できるのが大きな特徴です。
ラボルは株式会社ラボルが運営しており、東証プライム上場企業である株式会社オークファンのグループ会社です。フリーランス向けサービスとしての知名度が高く、1万円からの少額利用にも対応しています。
注意点としては、ペイトナーファクタリングと同様に手数料が一律10%であるため、大口の取引では他社よりもコストが高くなる場合があります。少額の売掛金を迅速に現金化したいフリーランスの方に最適なサービスといえるでしょう。
日本中小企業金融サポート機構|一般社団法人の安心感
日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人が運営するファクタリングサービスです。手数料は1.5%〜と低水準で、営利目的ではない組織が運営しているという安心感が大きな特徴です。
一般社団法人であるため、利益の追求よりも中小企業の支援を目的としています。関東財務局長および関東経済産業局長の認定を受けた経営革新等支援機関でもあり、ファクタリング以外の資金調達や経営に関する相談にも対応してくれます。
2社間・3社間の両方に対応しており、買取可能額に上限もありません。法人だけでなく個人事業主も利用可能です。オンラインでの手続きにも対応していますが、対面での相談も可能なため、初めてファクタリングを利用する方にも安心してご利用いただけます。
ベストファクター|柔軟な手数料交渉が可能
ベストファクターは、手数料2%〜で利用できる請求書買取サービスです。担当者との直接のやり取りを重視しており、手数料の交渉に柔軟に応じてくれることで知られています。
ベストファクターの特徴は、利用者一人ひとりの状況に合わせた丁寧な対応です。売掛先の信用力や取引の背景などを総合的に判断し、可能な限り利用者にとって有利な手数料を提示してくれるという口コミが多く見られます。
買取可能額は30万円〜1億円の範囲で、法人・個人事業主の両方に対応しています。最短即日での入金も可能で、スピード面でも十分な対応力があります。手数料を少しでも抑えたいという方は、相見積もりの結果を持って交渉に臨むとよいでしょう。
GMO BtoB 早払い|上場グループの信頼性
GMO BtoB 早払いは、東証プライム上場企業であるGMOペイメントゲートウェイ株式会社が運営するファクタリングサービスです。手数料は1%〜で、上場グループならではの信頼性と低コストが魅力です。
GMOグループの強固な資金力を背景に、安定したサービスを提供している点が最大の安心材料です。オンラインで手続きが完結し、最短2営業日で入金が完了します。買取可能額に上限がないため、大口の取引にも対応可能です。
法人向けのサービスとして展開されていますが、業種を問わず幅広い企業に利用されています。特に、上場グループの信頼性を重視する方や、取引先が大手企業である方にとっては、有利な条件が期待できるサービスです。
請求書買取の手数料を確実に抑える7つの方法
手数料の相場や内訳を理解したところで、次に気になるのは「どうすれば手数料を安くできるのか」ということではないでしょうか。ここでは、実践的で効果の高い7つの方法を具体的にご紹介していきます。少しの工夫で手数料を大幅に抑えられることもありますので、ぜひ取り入れてみてください。
複数社に相見積もりを取る
手数料を抑えるための最も基本的かつ効果的な方法は、複数のファクタリング会社から見積もりを取ることです。
ファクタリングの手数料は会社によって算定基準が異なるため、同じ売掛金であっても提示される手数料率には差が生じます。最低でも3社、できれば5社程度から見積もりを取得し、手数料率だけでなく総コスト(事務手数料や登記費用を含む)で比較することをおすすめします。
また、相見積もりの結果を交渉材料として活用することもできます。「他社ではこの手数料率を提示されている」と伝えることで、手数料の引き下げに応じてもらえるケースもあるのです。見積もりの取得自体は無料のサービスがほとんどですので、手間を惜しまず比較検討していただきたいと思います。
3社間ファクタリングを検討する
売掛先に通知しても問題がない場合は、3社間ファクタリングを選択することで手数料を大幅に抑えることができます。e-Gov法令検索で確認できる民法第467条では、債権の譲渡について売掛先への通知や承諾について定めており、法的にも確立された取引形態です。
2社間で10%〜15%の手数料がかかる案件でも、3社間であれば3%〜5%程度まで引き下げられるケースがあります。仮に500万円の売掛金をファクタリングする場合、2社間(手数料12%)では60万円のコストがかかるのに対し、3社間(手数料4%)であれば20万円で済みます。その差は40万円にもなるのです。
売掛先との関係性が良好で、ファクタリングの利用を理解してもらえる状況であれば、3社間ファクタリングは最もコスト効率の良い選択肢といえるでしょう。
信用力の高い売掛先の請求書を選ぶ
複数の売掛先がある場合、信用力の高い企業宛ての請求書を優先的にファクタリングに出すことで、手数料を抑えることができます。
ファクタリング会社は売掛先の信用力を最重要視して手数料を算定するため、同じファクタリング会社であっても売掛先が異なれば手数料率も変わります。手元に複数の請求書がある場合は、どの請求書をファクタリングに出すかを戦略的に検討してみてください。
例えば、上場企業宛ての200万円の請求書と、中小企業宛ての300万円の請求書がある場合、金額は小さくても上場企業宛ての請求書の方が手数料率が低くなり、結果として有利になるケースもあります。
支払サイトの短い売掛金を優先する
支払期日が近い売掛金、つまり支払サイトの短い売掛金を優先的にファクタリングに出すことも、手数料を抑えるための有効な方法です。中小企業間の取引では支払サイトが30日〜60日程度が一般的とされています。
支払サイトが短いということは、ファクタリング会社にとって資金が拘束される期間が短くなるため、リスクが低減されます。支払期日まで30日の売掛金と90日の売掛金を比較した場合、30日の方が手数料率で1%〜3%程度安くなることがあります。
緊急性がそこまで高くない場合は、支払期日が近い売掛金から順にファクタリングに出していくことで、効率的にコストを抑えることが可能です。
オンライン完結型のサービスを利用する
対面型のファクタリングサービスではなく、オンライン完結型のサービスを選ぶことで、手数料を抑えられる傾向があります。ビートレーディングをはじめとする大手各社もオンライン対応を拡充しており、業界全体としてオンラインでの手続きが主流になりつつあります。
オンライン完結型のサービスは、店舗運営費や人件費を削減できるため、その分を手数料の引き下げに還元しています。また、オンラインであれば債権譲渡登記が不要になるケースも多く、登記費用(4万円〜6万円程度)を節約できることもあります。
さらに、オンライン完結型は審査スピードも速いため、急ぎの資金調達にも対応しやすいというメリットがあります。手数料の安さとスピードを両立させたい方には、最適な選択肢といえるでしょう。
継続利用で手数料の引き下げ交渉をする
前述の通り、ファクタリングの手数料は継続利用によって引き下げてもらえる可能性があります。
具体的な交渉方法としては、2〜3回目の利用時に「継続利用を前提に手数料の見直しをお願いしたい」と率直に伝えるのが効果的です。過去の取引で売掛先からの入金が遅延なく行われている実績があれば、交渉が成功する可能性は高まります。
また、「他社の手数料率」を参考として伝えることも交渉の材料になります。「他社で〇%の見積もりをもらっている」と具体的な数字を示すことで、ファクタリング会社も引き留めのために手数料を見直してくれることがあります。
【独自】手数料を「年利換算」して銀行融資・ビジネスローンと比較する判断基準
ファクタリングの手数料は「何%」と表示されますが、これを年利に換算すると他の資金調達手段との比較がしやすくなります。日本政策金融公庫の融資金利と比較することで、ファクタリングの手数料が妥当かどうかを客観的に判断できます。
年利換算の計算方法は以下の通りです。手数料率を「365日÷支払サイト日数」で掛け算するだけです。
例えば、手数料10%で支払サイトが30日の場合、年利換算すると10%×(365÷30)=約121.7%となります。手数料5%で支払サイトが60日の場合は、5%×(365÷60)=約30.4%です。
一方、日本政策金融公庫の融資金利は年1%〜3%程度、銀行融資は年2%〜5%程度、ビジネスローンでも年5%〜15%程度です。年利換算で比較すると、ファクタリングのコストは他の資金調達手段と比べて高いことが分かります。
だからこそ、ファクタリングは「銀行融資が間に合わない緊急時」や「融資の審査に通りにくい場合」の資金調達手段として活用するのが賢い使い方です。恒常的にファクタリングに依存すると資金繰りがかえって悪化する可能性もあるため、必要な場面で上手に活用することを心がけていただきたいと思います。
手数料が「安すぎる」業者に要注意|悪徳ファクタリングの見分け方
手数料を安く抑えたいという気持ちは当然のことですが、手数料の安さだけを追い求めると悪徳業者に騙されてしまうリスクがあります。ここでは、安全にファクタリングを利用するために知っておくべき注意点を解説していきます。大切な資金調達だからこそ、安全面にも十分に配慮していただきたいと思います。
手数料1%以下を謳う業者のリスク
手数料が極端に低い(例えば1%以下)ことを前面に押し出している業者には、慎重に対応する必要があります。警察庁でもヤミ金融に関する注意喚起を行っていますが、ファクタリングを装った違法業者も同様の手口を使うことがあります。
もちろん、SBIグループの入金QUICKのように、大手金融グループが提供するサービスで手数料0.5%〜という設定が実現しているケースもあります。しかし、知名度の低い業者が極端に低い手数料を提示している場合、実際には契約後に追加費用を請求されたり、契約条件に不利な条項(高額な違約金など)が含まれていたりするケースが報告されています。
手数料が安いことには必ず理由があります。大手金融グループの場合は資本力やシステム効率化によるコスト削減が理由ですが、それ以外の業者で極端に安い場合は「なぜこの手数料が実現できるのか」を冷静に考えてみることが大切です。
償還請求権ありの契約は「実質貸付」の危険性
ファクタリング契約において特に注意すべきなのが、「償還請求権」の有無です。金融庁も「ファクタリングの利用に関する注意喚起」を公開しており、償還請求権ありの契約は実質的な貸付にあたる可能性があると指摘しています。
償還請求権とは、売掛先が期日通りに支払いをしなかった場合に、利用者が売掛金を買い戻す義務を負う条項のことです。本来のファクタリング(債権の売買)であれば、売掛先の支払いリスクはファクタリング会社が負うべきものです。償還請求権ありの契約は、このリスクを利用者に転嫁しており、実質的に「担保付きの貸付」と同じ構造になります。
償還請求権ありの契約を行う業者が「貸金業の登録」を受けていない場合、これは貸金業法に違反する可能性があります。契約前に必ず償還請求権の有無を確認し、「償還請求権なし(ノンリコース)」の契約であることを確かめてから契約に進んでください。
契約前に確認すべきチェックリスト5項目
悪徳業者を見分けるために、契約前に以下の5項目を確認することをおすすめします。ファクタリングの利用においても「契約前の確認」が非常に重要です。
① 会社の所在地と連絡先が明確か:公式サイトに会社の住所、電話番号、代表者名が明記されているか確認しましょう。住所がバーチャルオフィスのみの場合や、連絡先がメールアドレスだけの場合は注意が必要です。
② 貸金業ではなくファクタリングとして正しく運営されているか:手数料体系が明確で、償還請求権なしの契約であることを確認しましょう。「保証金」「預かり金」などの名目で事前にお金を要求される場合は危険信号です。
③ 契約書の内容が理解できるか:契約書の内容を丁寧に説明してくれるかどうかは、業者の信頼性を測る重要な指標です。質問に対して曖昧な回答をしたり、契約を急がせたりする業者は避けましょう。
④ 手数料以外の費用がすべて開示されているか:見積もりの段階で、手数料以外に発生する費用(事務手数料、登記費用、印紙税など)がすべて明示されているか確認しましょう。
⑤ 口コミや評判を調べたか:インターネット上の口コミや評判も参考情報として確認しましょう。極端に悪い評価が多い業者は避けた方が無難です。
給与ファクタリングは違法|絶対に利用しない
最後に、非常に重要な注意点として「給与ファクタリング」について触れておきます。金融庁は、給与ファクタリングについて「実質的に貸金業に該当する」との見解を明確に示しています。
給与ファクタリングとは、個人の給与(将来受け取る給与債権)を買い取るとして金銭を交付し、給与日に回収するという仕組みです。一見するとファクタリングのように見えますが、金融庁はこれを貸金業法上の「貸付け」に該当すると判断しています。
貸金業の登録を受けずに給与ファクタリングを行っている業者は、違法なヤミ金融業者です。法外な手数料(実質年利数百%以上)を請求されたり、厳しい取り立てを受けたりする被害が多数報告されています。「給与ファクタリング」という言葉が出てきた場合は、絶対に利用しないでください。
本記事でご紹介している請求書買取サービス(事業者向けファクタリング)は、企業間の売掛債権を対象とした正当な金融サービスであり、給与ファクタリングとは全く異なるものです。正しい知識を持って、安全なサービスを選んでいただきたいと思います。
請求書買取サービスの手数料に関するよくある質問
請求書買取サービスの手数料について、多くの方から寄せられる質問にお答えしていきます。気になる疑問を解消して、安心して請求書買取サービスを利用していただければ幸いです。
Q1. 手数料の勘定科目は?確定申告での処理方法
A: ファクタリングの手数料は「売上債権売却損」として処理するのが一般的です。
ファクタリングは債権の売買にあたるため、手数料部分は「売上債権売却損」(または「雑損失」)として計上します。借入金の利息(支払利息)とは異なる勘定科目を使用する点に注意してください。
例えば、100万円の売掛金を手数料10%でファクタリングした場合の仕訳は以下の通りです。普通預金90万円(借方)、売上債権売却損10万円(借方)、売掛金100万円(貸方)となります。確定申告の際は、この勘定科目に基づいて正しく処理するようにしましょう。不明な点がある場合は、税理士に相談されることをおすすめします。
Q2. 手数料に消費税はかかる?
A: ファクタリングの手数料には消費税はかかりません(非課税取引)。
金銭債権の譲渡は非課税取引とされています(消費税法第6条、別表第一第2号)。したがって、ファクタリング手数料に対して消費税が上乗せされることはありません。見積もりや請求書に消費税が含まれている場合は、その内訳を確認した方がよいでしょう。
ただし、事務手数料や司法書士報酬など、手数料以外の費用については消費税がかかる場合がありますので、総コストを確認する際には注意が必要です。
Q3. 個人事業主は手数料が高くなる?
A: 必ずしも高くなるわけではありませんが、一般的には法人よりもやや高めになる傾向があります。
現状では個人事業主の場合、法人と比べて手数料が1%〜3%程度高くなることがあります。その理由は、個人事業主の方が事業規模が小さく、ファクタリング会社にとってのリスクがやや高いと判断されるためです。
ただし、ペイトナーファクタリングやラボルのように、個人事業主・フリーランスに特化したサービスであれば、手数料体系が個人事業主向けに最適化されているため、比較的有利な条件で利用できます。個人事業主の方は、個人事業主対応を明確に謳っているサービスを選ぶことが大切です。
Q4. 手数料の交渉は可能?
A: 多くのファクタリング会社では、手数料の交渉に応じてもらえる可能性があります。
特に効果的な交渉方法としては、①他社の見積もりを提示する、②継続利用を前提に交渉する、③信用力の高い売掛先の請求書を利用する、という3つのアプローチがあります。ベストファクターのように、柔軟な手数料交渉に応じてくれることを特徴としている会社もありますので、遠慮せず相談してみることをおすすめします。
交渉の際は、「無理な値引きを要求する」のではなく、「お互いにとって良い条件を見つける」というスタンスで臨むと、より良い結果が得られやすいです。
Q5. 手数料以外に追加費用が発生することはある?
A: 会社やプランによっては、手数料以外に追加費用が発生する場合があります。
主な追加費用としては、債権譲渡登記費用(4万円〜6万円程度)、事務手数料(数千円〜数万円)、印紙税(契約金額による)、振込手数料(数百円程度)などが挙げられます。法務省のウェブサイトで登記に関する費用を確認できます。
一方で、OLTAやQuQuMoのように「手数料以外の費用は一切不要」と明記しているサービスもあります。追加費用の有無は会社選びの重要な判断材料になりますので、見積もりの段階で必ず確認しましょう。
Q6. 請求書買取サービスは違法ではない?
A: 事業者向けの請求書買取サービス(ファクタリング)は、法律に基づいた正当な金融サービスです。
ファクタリングは民法上の債権譲渡(民法第466条〜第469条)に基づく売買取引であり、貸金業法の規制対象外です。したがって、正規のファクタリング会社が行う請求書買取サービスは完全に合法です。
ただし、前述の通り、償還請求権ありの契約を貸金業登録なしで行っている業者や、給与ファクタリングを行っている業者は違法です。正規の請求書買取サービスと違法業者を見分けるためにも、本記事でご紹介したチェックポイントを参考にしていただければと思います。
まとめ:請求書買取サービスの手数料で損しないための3つのポイント
本記事では、請求書買取サービスの手数料について、相場から内訳、安い会社の比較、手数料を抑える方法、悪徳業者の見分け方まで詳しく解説してきました。最後に、手数料で損しないためのポイントを整理しておきます。
手数料重視の方 → 入金QUICK・インフォマート・OLTAを比較
- 手数料の下限が低く、総コストを抑えやすいサービスです
- オンライン完結型で追加費用も少ない傾向があります
スピード重視の方 → ビートレーディング・QuQuMoを検討
- 最短2時間での入金実績があり、緊急の資金需要に対応できます
- 手数料も競争力のある水準で、スピードとコストのバランスが優れています
初めて利用する方 → 日本中小企業金融サポート機構がおすすめ
- 一般社団法人の安心感と、丁寧なサポート体制が魅力です
- ファクタリング以外の資金調達相談にも対応してくれます
損しないための3つのポイント
- 必ず3社以上の相見積もりを取る:手数料率は会社によって大きく異なります。1社だけの見積もりで判断せず、複数社を比較してから契約しましょう。
- 手数料の「内訳」と「総額」を確認する:基本手数料だけでなく、事務手数料、登記費用、印紙税などすべての費用を含めた総額で比較しましょう。見積書の読み方を理解しておくことが、コスト削減への第一歩です。
- 手数料が安すぎる業者は避ける:極端に安い手数料を謳う業者には注意が必要です。償還請求権の有無、会社の所在地・連絡先、契約内容の透明性を必ず確認し、信頼できる会社を選びましょう。
請求書買取サービスは、正しく利用すればキャッシュフローの改善に大きく貢献してくれる便利な資金調達手段です。
本記事の情報を参考にしていただき、安心かつお得な資金調達を実現していただければ幸いです。