弥生会計のファクタリングとは?手数料・使い方・仕訳方法まで徹底解説【2026年最新】
この記事の監修者
FundBridge ファクタリングスペシャリスト
監修者 FundBridge編集部
「売掛金はあるのに、今月の支払いに間に合わない…」
「弥生を使っているけど、ファクタリングって本当に安全なの?」
このような資金繰りの悩みを抱えている経営者の方は多いのではないでしょうか。特に弥生会計や弥生の請求書作成ソフト「Misoca」をお使いの方であれば、弥生と連携したファクタリングサービスがあることをご存じかもしれません。
結論からお伝えすると、弥生株式会社では個人事業主・フリーランス向けの「labol ファクタリング for 弥生ユーザー」と、法人向けの「GMO BtoB早払い」という2つの提携ファクタリングサービスを提供しています。
弥生ユーザーであれば、弥生IDとの連携やスムーズな手続きを通じて、安心かつお得に資金調達を進めることができます。
本記事では、以下の情報を詳しく解説していきます。
この記事で分かること
- 弥生が提供するファクタリングサービス2種類の特徴・違い
- 手数料・入金スピード・必要書類の詳細と比較
- 弥生会計での具体的な仕訳・会計処理方法
- 他社ファクタリングと比較した弥生サービスのメリット・注意点
【結論】弥生のファクタリングは2種類!事業形態別の選び方
弥生のファクタリングサービスを検討するうえで、まず押さえていただきたいのは「弥生自体がファクタリング会社ではない」という点です。弥生株式会社は会計ソフトや業務支援サービスの開発・提供を行う企業であり、ファクタリングについては信頼性の高い外部パートナーと提携する形でサービスを展開しています。
つまり、弥生のファクタリングとは「弥生が厳選したパートナー企業によるファクタリングサービスを、弥生ユーザー向けに提供している」ということです。この仕組みだからこそ、弥生ブランドの安心感と、専門ファクタリング会社のノウハウを両立した資金調達が可能になっています。
現在、弥生が提携しているファクタリングサービスは以下の2種類です。
| 比較項目 | labol ファクタリング for 弥生ユーザー | GMO BtoB早払い |
|---|---|---|
| 対象 | 個人事業主・フリーランス | 法人のみ |
| 取引形態 | 2社間ファクタリング | 2社間ファクタリング(3社間対応あり) |
| 入金スピード | 最短30分(24時間365日振込対応) | 最短2営業日 |
| 手数料 | 一律10% | 請求書買取:1%~10% / 注文書買取:2%~12% |
| 買取可能額 | 1万円~(上限は非公開) | 100万円~1億円 |
| 必要書類 | 本人確認書類・請求書・取引エビデンス | 決算書2期分・試算表・取引証憑類 |
| 運営元 | 株式会社ラボル(東証プライム上場・株式会社セレスの子会社) | GMOペイメントゲートウェイ(東証プライム上場) |
| 主な特徴 | 少額OK・即日入金・Web完結・書類が少ない | 大口対応・低手数料・注文書買取オプションあり |
このように、個人事業主・フリーランスの方と法人の方では利用すべきサービスが異なります。以下で、それぞれのサービスが向いている方の特徴を詳しくご紹介していきます。
個人事業主・フリーランスなら → labol ファクタリング for 弥生ユーザー
labol ファクタリング for 弥生ユーザーは、フリーランスや個人事業主の方に特化した請求書買取サービスです。運営元の株式会社ラボルは、東証プライム上場企業である株式会社セレスの100%子会社であり、運営基盤の信頼性は高いといえるでしょう。
このサービスの最大の魅力は、手続きの手軽さとスピード感にあります。決算書や契約書といった面倒な書類の準備が不要で、本人確認書類と請求書、そして取引を示すエビデンス(取引先とのメールなど)があれば申し込みが可能です。面談も不要で、Web上ですべての手続きが完結するため、忙しいフリーランスの方でもスキマ時間に申し込むことができます。
さらに注目したいのは、24時間365日の振込対応です。審査が完了すれば最短30分で指定口座に入金されるため、銀行の営業時間を気にする必要がありません。「週末に急な支払いが発生した」というケースでも対応できるのは、大きな安心材料ではないでしょうか。
手数料は一律10%と明確に設定されています。「審査結果によって手数料が変動する」という不安がなく、事前に正確な資金計画を立てられる点もメリットです。ただし、金額が高額になっても手数料率が下がらないため、大きな金額のファクタリングには向いていない面もあります。この点は後ほど詳しく解説していきます。
法人(売掛金100万円以上)なら → GMO BtoB早払い
GMO BtoB早払いは、法人向けに特化したファクタリングサービスです。運営元のGMOペイメントゲートウェイ株式会社は東証プライム上場企業であり、20年以上にわたって決済サービスを提供してきた実績があります。
このサービスの大きな特徴は、手数料の安さです。請求書買取の場合は1%~10%、注文書買取の場合は2%~12%と、業界でも最安水準の手数料設定となっています。たとえば500万円の売掛債権を手数料3%で買い取ってもらえた場合、コストはわずか15万円です。labolの一律10%と比較すると、法人にとっては大幅なコスト削減が期待できます。
また、買取可能額は100万円~1億円と幅広く、大型案件の仕入れ資金や設備投資のつなぎ資金としても活用できます。さらに「注文書買取オプション」を利用すれば、請求書を発行する前の受注段階で売掛債権を資金化することも可能です。これは他のファクタリングサービスにはなかなか見られない独自の機能といえるでしょう。
ただし、利用対象は法人のみに限定されており、個人事業主やフリーランスの方は申し込むことができません。また、初回審査には決算書2期分の提出が必要で、審査結果が出るまでに1週間程度かかる場合があります。labolと比べると手続きにやや時間がかかりますので、余裕を持った計画が必要です。
「ファクタリング以外」の弥生の資金繰り改善サービスも知っておこう
弥生株式会社では、ファクタリング以外にも資金繰りの改善に役立つサービスを提供しています。Misoca(ミソカ)はクラウド型の見積・納品・請求書作成ソフトですが、以下のような資金繰り関連サービスと連携しています。
まず「弥生 請求書カード払い」は、銀行振込の支払いをクレジットカード払いに切り替えられるサービスです。カードの支払日まで最長60日間、実際の支出タイミングを後ろ倒しにできるため、手元資金を確保したいときに役立ちます。手数料は支払額の3%程度で、ファクタリングよりも低コストなため、「今すぐ現金が欲しいわけではないけれど、支払いサイクルを改善したい」という場合に適しています。
また「Misoca回収保証」は、Misocaで発行した請求書に売掛金の回収保証を付与できるサービスです。取引先の倒産リスクに備えたい場合に検討してみてはいかがでしょうか。
このように、弥生のエコシステムには複数の資金繰り改善手段が用意されています。ファクタリングだけにこだわらず、状況に応じて最適なサービスを組み合わせることが、安定した経営の第一歩となります。
そもそもファクタリングとは?弥生ユーザーが知っておくべき基礎知識
弥生のファクタリングサービスの詳細に入る前に、ファクタリングそのものの基礎知識を押さえておきましょう。「名前は聞いたことがあるけれど、具体的な仕組みはよく分からない」という方も安心してください。ここでは、弥生ユーザーの方が特に知っておくべきポイントに絞って解説していきます。
ファクタリングの仕組み ── 売掛債権の「売却」であり「借入」ではない
ファクタリングとは、事業者が保有している売掛債権(まだ入金されていない売上代金を受け取る権利)を、ファクタリング会社に売却して早期に現金化する資金調達方法です。経済産業省でも中小企業の資金調達手段のひとつとして紹介されており、近年利用が急増しています。
ここで特に重要なのは、ファクタリングは「借入」ではないという点です。銀行融資やビジネスローンは金融機関からお金を借りる行為ですが、ファクタリングはあくまで売掛債権の「売買」にあたります。つまり、自分が持っている「将来お金を受け取る権利」を、手数料を差し引いた金額で第三者に売却しているということです。
この違いは会計処理においても重要な意味を持ちます。借入の場合は貸借対照表の負債に計上されますが、ファクタリングは債権の売却であるため負債が増えません。したがって、バランスシートをスリムに保ちたい企業にとっては、ファクタリングが有利な選択肢となります。
また、ファクタリングは貸金業法の規制対象外です。ただし、「償還請求権あり」の契約(売掛先が支払えない場合に利用者に買い戻し義務が生じる契約)の場合は、実質的に貸付とみなされる可能性がありますので、この点は後ほどの注意点セクションで詳しく解説していきます。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い
ファクタリングには大きく分けて「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2種類があります。弥生の提携サービスを利用するうえでも、この違いを理解しておくことが大切です。弥生の資金調達ナビでも詳しく解説されていますので、あわせてご確認ください。
2社間ファクタリングは、「利用者」と「ファクタリング会社」の2者間で行われる取引です。売掛先(取引先)にはファクタリングを利用している事実が通知されないため、取引先との関係性に影響を与えにくいという大きなメリットがあります。弥生の提携サービスであるlabolは、この2社間ファクタリングに対応しています。
一方、3社間ファクタリングは「利用者」「ファクタリング会社」「売掛先」の3者が合意のうえで行われる取引です。売掛先も取引に参加するため、ファクタリング会社にとっての回収リスクが低くなり、手数料は2社間よりも安く設定される傾向があります。一般的に3社間の手数料相場は1%~9%程度とされています。
ただし3社間の場合、売掛先にファクタリングの利用を知られることになります。「資金繰りに困っているのではないか」と思われる可能性もあるため、取引先との信頼関係への影響を考慮する必要があるでしょう。
弥生の提携サービスでは、labolは2社間のみ、GMO BtoB早払いは2社間を基本としつつ3社間にも対応しています。多くの中小事業者にとっては、取引先に知られずに利用できる2社間ファクタリングが使いやすいといえるのではないでしょうか。
ファクタリングと銀行融資・ビジネスローンとの違い
資金調達の方法はファクタリングだけではありません。中小企業庁でも多様な資金調達手段が紹介されていますが、ここではファクタリングと銀行融資・ビジネスローンの違いを整理しておきましょう。
| 比較項目 | ファクタリング | 銀行融資 | ビジネスローン |
|---|---|---|---|
| 資金調達の性質 | 売掛債権の売却 | 借入 | 借入 |
| 負債への影響 | 負債にならない | 負債が増える | 負債が増える |
| 審査対象 | 主に売掛先の信用力 | 自社の信用力・事業計画 | 自社の信用力 |
| 資金化までの期間 | 最短即日 | 数週間~数か月 | 数日~数週間 |
| 信用情報への影響 | なし | あり | あり |
| 担保・保証人 | 不要 | 必要な場合あり | 不要な場合が多い |
| コスト | 手数料(1%~20%程度) | 金利(年1%~5%程度) | 金利(年5%~18%程度) |
このように、ファクタリングには「審査が通りやすい」「資金化が速い」「信用情報に影響しない」「負債が増えない」といった独自のメリットがあります。一方で、手数料は銀行融資の金利と比較すると割高になる傾向があります。
急な資金需要に対応したい場合や、銀行融資の審査に通りにくい創業間もない事業者の方にとっては、ファクタリングが有力な選択肢となるでしょう。逆に、中長期的な資金調達には銀行融資のほうがコスト面で有利なケースが多いため、状況に応じて使い分けることが大切です。
labol ファクタリング for 弥生ユーザーを徹底解説【個人事業主・フリーランス向け】
ここからは、弥生の提携ファクタリングサービスの詳細を見ていきましょう。まずは個人事業主・フリーランスの方向けの「labol ファクタリング for 弥生ユーザー」について、手数料や審査基準、実際の利用フローまでを掘り下げて解説していきます。
labolの基本スペック ── 手数料一律10%・最短30分入金・1万円から利用可能
labol ファクタリング for 弥生ユーザーの基本スペックを改めて整理すると、以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | labol ファクタリング for 弥生ユーザー |
| 運営会社 | 株式会社ラボル(株式会社セレス 100%子会社) |
| 対象者 | フリーランス・個人事業主(法人アカウントも可) |
| 取引形態 | 2社間ファクタリング |
| 手数料 | 一律10%(振込手数料等の追加費用なし) |
| 入金スピード | 審査完了後、最短30分で振込 |
| 振込対応時間 | 24時間365日 |
| 買取可能額 | 1万円~(上限は非公開、初回は20万円前後との口コミあり) |
| 必要書類 | 本人確認書類・請求書・取引エビデンス |
| 面談 | 不要(Web完結) |
| 償還請求権 | なし(ノンリコース) |
最大の特徴は、手数料が一律10%で固定されている点です。多くのファクタリング会社では「手数料2%~」のように下限だけが公表されており、実際には審査結果次第で10%以上になることも珍しくありません。その点、labolは申し込み前から正確なコストが把握できるため、資金計画が立てやすいという大きなメリットがあります。
また、買取可能額が1万円からとなっているのもフリーランスにとっては嬉しいポイントです。多くのファクタリング会社は最低買取額を10万円~30万円に設定していますが、labolなら少額の請求書でも気軽に利用できます。請求書の一部だけを買取に出すことも可能なため、「50万円の請求書のうち20万円分だけ資金化したい」といった柔軟な使い方もできます。
ただし、注意点もあります。初回の買取上限額は20万円前後と低めに設定される傾向があるようです。利用実績を重ねることで上限額が引き上げられる仕組みになっていますので、まずは少額から始めて信頼を積み上げていくことをおすすめします。
labolの申込~入金までの流れ(4ステップ)
labolの利用は、以下の4つのステップで完了します。すべてWeb上で完結するため、来店や郵送の手間は一切かかりません。弥生の公式ページでも詳しい手順が紹介されています。
ステップ1:無料会員登録
まずはlabolの公式サイトから会員登録を行います。弥生IDをお持ちの方は、弥生IDでのログインによりスピーディーに登録を完了できます。メールアドレスや本人確認書類の提出が必要ですが、数分程度で完了する簡単な手続きです。
ステップ2:買取申請
会員登録が完了したら、資金化したい請求書の情報を入力して買取申請を行います。請求書の画像データと、取引を証明するエビデンス(取引先とのメールやチャットのやり取りなど)をアップロードします。請求書のフォーマットに指定はありませんので、Misocaで作成した請求書もそのまま使えます。
ステップ3:審査・入金
申請内容をもとに、labolが独自開発したAIによる審査が行われます。審査が完了し承認されると、最短30分で指定口座に買取代金が振り込まれます。振込は24時間365日対応しているため、土日祝日や深夜でも入金を受けることが可能です。
ステップ4:取引先からの入金後、labolへ支払い
後日、取引先から売掛金の入金があったら、その金額をlabolに支払って取引完了です。labolから取引先に連絡が行くことはありませんので、取引先に利用を知られる心配はありません。
labolの必要書類 ── 決算書不要で手続きが圧倒的にラク
labolの大きな魅力のひとつが、必要書類の少なさです。弥生の資金調達ナビでも解説されているように、一般的なファクタリングの利用には多くの書類が必要になることがありますが、labolで求められる書類は基本的に以下の3点のみです。
1つ目は、免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類です。初回登録時に提出すれば、2回目以降は不要となります。
2つ目は、資金化したい売掛金に対応する請求書です。取引先に発行した請求書のデータ(PDFや画像)をアップロードします。Misocaで作成した請求書であれば、そのままダウンロードして提出できるためスムーズです。
3つ目は、取引を証明するエビデンス(審査資料)です。具体的には、取引先とのメールやチャットのやり取り、発注書、契約書などが該当します。「実際に取引が行われたこと」を確認するための資料ですので、何かしらの取引履歴があれば問題ありません。
多くのファクタリング会社では決算書や確定申告書、商業登記簿謄本などの提出を求められますが、labolではこれらが不要です。この手軽さは、書類準備に時間をかけられないフリーランスの方にとって大きなメリットといえるでしょう。
labolの審査基準と審査に落ちるケース|売掛先が「法人」であることが条件
ファクタリングの審査は、銀行融資とは審査の視点が大きく異なります。銀行融資では「お金を借りる人(利用者)」の信用力が重視されますが、ファクタリングでは「売掛金を支払う側(売掛先)」の信用力が重視されます。金融庁でもファクタリングに関する注意喚起情報を公開していますが、この審査の仕組みを正しく理解しておくことが重要です。
labolの審査では、主に以下のポイントがチェックされます。
まず最も重要なのは、売掛先の信用力です。売掛先が経営状態の安定した法人であれば、審査に通りやすくなります。逆に、売掛先が赤字続きであったり、経営状況に不安がある場合は、審査に落ちる可能性があります。
次に、labolでは売掛先が法人であることが利用の条件です。取引先が個人事業主やフリーランスの場合、請求書の買取には応じてもらえません。これは、法人と比較して個人の支払い能力の確認が難しいためと考えられます。
また、支払期日を過ぎた請求書は買取対象外です。支払期限から3営業日以内であれば対応可能とされていますが、すでに延滞が発生している請求書は利用できませんのでご注意ください。
一方で、利用者自身が赤字であったり、銀行融資の審査に落ちた経験がある場合でも、labolは利用可能とされています。信用情報機関への照会は行われないため、過去の借入状況が審査に影響することはありません。この点は、資金繰りに悩む個人事業主の方にとって心強いポイントではないでしょうか。
labolの口コミ・評判から見えるリアルな使い勝手
実際にlabolを利用した方の声を見ると、いくつかの特徴が浮かび上がってきます。弥生とラボルの提携については、2020年にクラウド見積・納品・請求書サービス「Misoca」とのAPI連携がプレスリリースでも発表されており、弥生ユーザーにとって使いやすい環境が整備されています。
まずポジティブな評価として多いのは、手続きのスピードと簡便さです。「提出書類が少なく、オンラインで全て完結できるのが助かる」「他のファクタリング会社で断られたが、labolでは審査が通った」といった声が見られます。特に、書類の不備があった場合でも担当者から代替書類の案内があるなど、サポート面を評価する声もあります。
入金スピードの速さも高く評価されています。「急な出費に対応できた」「土日でも入金されるのが助かる」という声は、資金繰りに悩む個人事業主にとって大きな安心材料といえるでしょう。
一方で、改善を求める声としては手数料の固定制に関するものが目立ちます。「一律10%は分かりやすいが、高額の請求書だと手数料負担が大きい」「利用実績に応じて手数料が下がる仕組みがあれば嬉しい」といった意見です。たとえば100万円の請求書を売却すると手数料は10万円になりますので、金額が大きくなるほどこの負担感は増していきます。
また、初回の買取上限額が低いという指摘もあります。初回は20万円前後からのスタートとなるケースが多いようですが、利用を続けることで「与信タスク」をクリアし、上限額を段階的に引き上げていくことが可能です。長期的に利用する前提であれば、このデメリットは次第に解消されていくでしょう。
GMO BtoB早払いを徹底解説【法人向け】
続いて、法人向けの「GMO BtoB早払い」について詳しく見ていきましょう。個人事業主の方はlabolを利用することになりますが、法人化している方や大口の資金調達を検討している方にとっては、GMO BtoB早払いのほうが適しているケースも多くあります。
GMO BtoB早払いの基本スペック─手数料1%~・最短2営業日・買取額100万~1億円
GMO BtoB早払いは、東証プライム上場企業であるGMOペイメントゲートウェイ株式会社が提供する法人向けファクタリングサービスです。GMOグループにはGMOクリック証券やGMOあおぞらネット銀行など金融分野で豊富な実績を持つ企業が名を連ねており、そのノウハウを活かしたサービスとなっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | GMO BtoB早払い |
| 運営会社 | GMOペイメントゲートウェイ株式会社(東証プライム上場) |
| 対象者 | 法人のみ(個人事業主は利用不可) |
| 取引形態 | 2社間ファクタリング(債権譲渡登記は原則不要) |
| 手数料 | 請求書買取:1%~10% / 注文書買取:2%~12% |
| 入金スピード | 利用審査完了後、最短2営業日 |
| 買取可能額 | スポットタイプ:300万~1億円 / 継続タイプ:100万~1億円 |
| 必要書類 | 決算書2期分・試算表・取引証憑類(契約書・請求書等) |
| 面談 | オンラインまたは対面のサポートあり |
| 償還請求権 | なし(ノンリコース) |
最も注目すべきは、やはり手数料の安さです。請求書買取で1%~、注文書買取で2%~という水準は、業界全体で見ても最安クラスといえます。また、GMOペイメントゲートウェイはファクタリングの自主規制団体「OFA」の認定事業者でもあり、ガイドラインに沿った適正な運営が行われている点も安心材料です。
「スポットタイプ」と「継続タイプ」の違いと選び方
GMO BtoB早払いには、「スポットタイプ」と「継続タイプ」の2つのプランが用意されています。GMOペイメントゲートウェイの公式サイトでも紹介されていますが、ここでは両者の違いと選び方を整理していきます。
スポットタイプは、資金が必要になったタイミングで都度利用できるプランです。買取可能額は300万円~1億円で、契約期間の縛りがないため「一度だけ利用したい」という場合に適しています。ただし、毎回審査が必要になるため、入金までに時間がかかる場合があります。
継続タイプは、初回審査で買取限度額が設定され、その後1年間は限度額内で審査なしでファクタリングを利用できるプランです。買取可能額は100万円~1億円で、2回目以降は証憑類の提出のみでスピーディーな資金調達が可能です。定期的にファクタリングを利用する予定がある場合は、こちらのプランがおすすめです。
どちらのプランを選ぶべきかは、利用頻度によって判断するのがよいでしょう。「今回限りの緊急対応」であればスポットタイプ、「毎月の資金繰り改善に継続的に活用したい」のであれば継続タイプが適しています。
GMO BtoB早払いの審査─自社の信用情報も重視される点に注意
GMO BtoB早払いの審査は、一般的なファクタリングサービスとやや異なる特徴があります。全国銀行協会でも企業の信用情報に関する解説がなされていますが、GMO BtoB早払いでは売掛先の信用力だけでなく、利用者自身(自社)の信用情報も審査対象となります。
具体的には、税金や社会保険料の未納がある場合、分納手続きを行っていなければ原則としてサービスを受けられないとされています。債務超過の状態であっても利用できる可能性はありますが、審査にマイナスの影響を与えることは否めません。
この点は、一般的な2社間ファクタリング(利用者の信用情報をほとんど問わないサービスが多い)と比較すると、やや厳しい基準といえるかもしれません。ただし、逆に考えれば、審査が厳格であるからこそ手数料を低く抑えられているとも解釈できます。自社の経営状態が健全であれば、この審査基準はむしろメリットとして働くでしょう。
初回審査に必要な書類は、決算書2期分(貸借対照表・損益計算書・勘定科目内訳明細を含む)と試算表、取引先との取引証憑類(契約書・請求書・発注書など)です。決算から6か月以上経過している場合は、足元の業績が分かる試算表の提出も求められます。書類はすべてPDF・JPEG・PNG・Excel・CSV形式でオンラインアップロードが可能で、郵送やFAXでの受付は行われていません。
注文書買取オプション─受注段階で資金化できる独自サービス
GMO BtoB早払いならではの特徴的な機能が、「注文書買取オプション」です。通常のファクタリングは請求書(すでに納品・サービス提供が完了した取引の請求書)を買い取る形式ですが、このオプションを利用すれば、受注段階の注文書をもとに売掛債権を資金化することができます。
たとえば、大型の受注が決まったものの、部品の仕入れ資金が足りないという場面を考えてみてください。通常であれば納品後に請求書を発行し、さらにその請求書をファクタリングに出すまでタイムラグが発生します。しかし注文書買取オプションを利用すれば、受注確定の段階で資金を確保できるため、仕入れや外注費の支払いにすぐに対応できるのです。
手数料は注文書買取の場合2%~12%と、請求書買取よりはやや高めに設定されていますが、資金化のタイミングを大幅に前倒しできることを考えれば、十分に検討に値するオプションといえるでしょう。特に製造業や建設業など、先行投資が必要な業種の法人にとっては、非常に有用なサービスです。
【独自検証】弥生のファクタリングは本当にお得?他社サービスとの客観比較
ここまで弥生の提携ファクタリングサービスの特徴を詳しく見てきましたが、「他のファクタリング会社と比べて実際にお得なの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。この章では、弥生提携サービスを他社の主要ファクタリングサービスと客観的に比較していきます。
labol vs ペイトナー─フリーランス特化サービスの比較
フリーランス・個人事業主向けのファクタリングサービスとして、labolとよく比較されるのが「ペイトナー ファクタリング」です。経済産業省でもフリーランスの働き方支援が推進されている中、こうした個人向けファクタリングサービスの選択肢は年々広がっています。
| 比較項目 | labol(弥生提携) | ペイトナー ファクタリング |
|---|---|---|
| 手数料 | 一律10% | 一律10% |
| 入金スピード | 最短30分 | 最短10分 |
| 買取下限額 | 1万円 | 1万円 |
| 買取上限額 | 非公開(初回20万円前後) | 非公開(初回25万円前後) |
| 振込対応 | 24時間365日 | 平日10:00~19:00 |
| 売掛先条件 | 法人のみ | 法人+個人事業主も可 |
| 必要書類 | 本人確認書類・請求書・エビデンス | 本人確認書類・請求書・エビデンス |
| 運営元 | 株式会社ラボル(セレスグループ) | ペイトナー株式会社 |
両サービスとも手数料は一律10%、買取下限額は1万円と、基本スペックは非常に似通っています。主な違いは以下の3点です。
まず入金スピードについては、ペイトナーが最短10分と業界最速を謳っています。ただしペイトナーの振込対応は平日の日中に限られるのに対し、labolは24時間365日の振込に対応しています。「平日の営業時間内にすぐ入金してほしい」ならペイトナー、「土日祝日や深夜でも対応してほしい」ならlabolが有利です。
次に売掛先の条件については、ペイトナーは取引先が個人事業主であっても買取に対応していますが、labolは法人の取引先に限定されています。取引先に個人事業主が含まれる場合は、ペイトナーを検討したほうがよいでしょう。
そして弥生との親和性という観点では、labolに軍配が上がります。弥生IDとの連携やMisocaとのAPI連携が実現しているため、弥生ユーザーにとってはlabolのほうがシームレスに利用できる環境が整っています。
GMO BtoB早払い vs OLTA vs ビートレーディング─法人向けサービスの比較
法人向けファクタリングでは、中小企業庁が推進する資金調達の多様化を背景に、多くのサービスが競合しています。GMO BtoB早払いと主要サービスを比較してみましょう。
| 比較項目 | GMO BtoB早払い(弥生提携) | OLTA | ビートレーディング |
|---|---|---|---|
| 手数料 | 1%~10% | 2%~9% | 2%~12% |
| 入金スピード | 最短2営業日 | 最短即日 | 最短2時間 |
| 買取可能額 | 100万~1億円 | 制限なし | 制限なし |
| 対象 | 法人のみ | 法人・個人事業主 | 法人・個人事業主 |
| 注文書買取 | 対応あり | なし | なし |
| 債権譲渡登記 | 原則不要 | 不要 | 場合による |
| 運営元の上場 | 東証プライム | 未上場 | 未上場 |
GMO BtoB早払いの強みは、手数料の下限が1%と最安水準であること、そして注文書買取に対応していることです。また、東証プライム上場企業が運営しているという信頼性は、他のサービスにはない大きなアドバンテージといえます。
一方で、入金スピードについてはビートレーディングの「最短2時間」やOLTAの「最短即日」と比較すると、GMO BtoB早払いの「最短2営業日」はやや遅い印象があります。「今日中にどうしても資金が必要」という緊急時には、他のサービスのほうが適しているかもしれません。
また、GMO BtoB早払いは法人限定であるため、個人事業主の方は利用できません。OLTAやビートレーディングは個人事業主にも対応していますので、法人化していない方はこれらのサービスも視野に入れるとよいでしょう。
弥生ユーザーが弥生提携サービスを選ぶべき3つの理由
他社サービスと比較しても、弥生ユーザーがあえて弥生提携サービスを選ぶ理由は十分にあります。弥生株式会社のエコシステムならではのメリットを整理しましょう。
理由1:弥生IDとの連携でスムーズな利用開始
すでに弥生会計やMisocaをお使いであれば、弥生IDを使ってlabolやGMO BtoB早払いの登録・ログインが可能です。新たにアカウントを作成する手間が省けるだけでなく、弥生の管理画面からファクタリングサービスにシームレスにアクセスできる利便性があります。
理由2:東証プライム上場企業グループの安心感
labolの運営元であるラボル社は東証プライム上場の株式会社セレスの子会社、GMO BtoB早払いは同じく東証プライム上場のGMOペイメントゲートウェイが運営しています。ファクタリング業界には残念ながら悪徳業者も存在しますが、弥生が提携先として選定している企業は上場企業グループであり、その信頼性は折り紙付きです。
理由3:会計処理との一気通貫が実現しやすい
弥生会計でファクタリングの仕訳を行う際、弥生の提携サービスであれば取引内容や手数料の情報を参照しやすく、スムーズに会計処理を完了できます。特にMisocaで請求書を作成し、その請求書をlabolで資金化するという流れは、弥生のサービス内で完結するため効率的です。
この「請求書作成→ファクタリング→会計処理」をワンストップで行える環境は、弥生ユーザーならではの大きなメリットといえるでしょう。
弥生会計でのファクタリング仕訳方法【勘定科目・具体例つき】
弥生会計ユーザーの方にとって、ファクタリングを利用した際の会計処理は非常に重要なテーマです。「ファクタリングの仕訳ってどうすればいいの?」「使う勘定科目が分からない」という声は多く聞かれます。
ここでは、ファクタリングの仕訳に必要な勘定科目と具体的な仕訳例を、弥生会計での入力方法とあわせて解説していきます。
ファクタリングで使う主な勘定科目
ファクタリングの会計処理で使用する勘定科目は、民法上の債権譲渡の考え方に基づいています。通常の売掛金の回収とは異なる処理が必要になりますので、以下の勘定科目をしっかり押さえておきましょう。
売掛金は、商品やサービスを提供した際に、代金がまだ入金されていない状態で計上する資産の勘定科目です。ファクタリングでは、この売掛金をファクタリング会社に売却することになります。
未収入金(未収金)は、ファクタリング契約を締結した時点で、売掛金から振り替える勘定科目です。営業活動に伴う売掛金から、ファクタリング会社に対する債権に性質が変わったことを示すために使用します。ただし、契約と入金が同日の場合は、未収入金を経由せず直接処理することも可能です。
売上債権売却損は、ファクタリング手数料を費用として計上する勘定科目です。売掛金の額面と実際に受け取る入金額の差額(手数料分)を、この科目で処理します。「支払手数料」で処理しても問題ありませんが、ファクタリングの取引であることを明確にするためには「売上債権売却損」の使用が推奨されます。
預り金は、2社間ファクタリングにおいて、取引先から入金された売掛金をファクタリング会社に返済するまでの間、一時的に預かっている状態を示す勘定科目です。
2社間ファクタリングの仕訳─契約時~入金時~売掛先からの回収時
それでは、具体的な数字を使って2社間ファクタリングの仕訳を見ていきましょう。国税庁の所得税・法人税に関する取り扱いも参考にしながら、以下の条件で仕訳例を示します。
前提条件
- 取引先への売掛金:100万円
- ファクタリング手数料:10%(10万円)
- ファクタリング会社からの入金額:90万円
①商品・サービスの販売時(売掛金発生時)
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 売掛金 | 1,000,000円 | 売上 | 1,000,000円 |
これは通常の売上計上と同じです。取引先に商品やサービスを提供した時点で、売掛金と売上を計上します。
②ファクタリング契約締結時
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 未収入金 | 900,000円 | 売掛金 | 1,000,000円 |
| 売上債権売却損 | 100,000円 |
ファクタリング契約を結んだ時点で、売掛金をファクタリング会社に譲渡したことを示します。手数料10万円は「売上債権売却損」として費用計上し、手数料を差し引いた90万円を「未収入金」として計上します。
③ファクタリング会社からの入金時
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 900,000円 | 未収入金 | 900,000円 |
ファクタリング会社から実際に入金があった時点で、未収入金を取り崩して普通預金に振り替えます。
④取引先からの入金時(2社間の場合)
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 1,000,000円 | 預り金 | 1,000,000円 |
2社間ファクタリングでは、取引先は通常どおり利用者の口座に売掛金を振り込みます。この入金は自分のお金ではなく、ファクタリング会社に渡すべきお金ですので「預り金」として処理します。
⑤ファクタリング会社への返金時
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 預り金 | 1,000,000円 | 普通預金 | 1,000,000円 |
取引先から入金された金額をファクタリング会社に支払い、取引が完了します。
なお、ファクタリング契約と入金が同日に行われた場合は、②と③をまとめて以下のように処理できます。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 普通預金 | 900,000円 | 売掛金 | 1,000,000円 |
| 売上債権売却損 | 100,000円 |
labolのように最短30分で入金されるサービスの場合、実務上はこちらのまとめ処理のほうが使いやすいかもしれません。
弥生会計オンライン/やよいの青色申告での入力手順
弥生会計での実際の入力手順を確認しておきましょう。弥生株式会社のサポートページでも会計処理に関する情報が提供されていますので、あわせて参照してください。
弥生会計オンラインやデスクトップ版の弥生会計では、「振替伝票」機能を使ってファクタリングの仕訳を入力するのが最もスムーズです。
まず、「売上債権売却損」の勘定科目が初期設定で登録されていない場合は、勘定科目の追加設定が必要です。弥生会計オンラインの場合、「設定メニュー」→「勘定科目の設定」から、営業外費用の区分に「売上債権売却損」を追加してください。もし新しい勘定科目の追加が難しければ、代替として「支払手数料」を使用しても税務上の問題はありません。
次に、仕訳の入力ですが、弥生会計オンラインの「かんたん取引入力」では複合仕訳の入力が難しい場合があります。その際は「振替伝票」画面に切り替えて、借方と貸方を個別に入力していきましょう。やよいの青色申告オンラインでも同様の手順で入力可能です。
入力のポイントとして、摘要欄に「ファクタリング取引(labol/GMO BtoB早払い)」「売掛先名」「手数料率」などの情報を記載しておくと、後から見返したときに取引内容がすぐに分かるので便利です。
確定申告時の注意点─消費税の取り扱い・損金算入のポイント
ファクタリングを利用した場合の確定申告では、いくつかの注意点があります。国税庁の公開情報を参考にしながら、重要なポイントを整理しておきましょう。
まず消費税の取り扱いについてです。ファクタリングの手数料は「金銭債権の譲渡」に伴う費用であり、消費税法上は非課税取引に該当します。つまり、ファクタリング手数料に消費税はかかりません。もし業者から手数料に消費税を上乗せして請求された場合は、悪徳業者である可能性がありますので十分にご注意ください。
次に損金算入についてです。ファクタリング手数料として計上した「売上債権売却損」は、法人であれば損金(経費)として全額算入できます。個人事業主の場合も、事業所得の必要経費として計上可能です。ファクタリングの手数料は決して安くありませんが、経費として処理できるため、税負担の軽減効果が期待できます。
また、決算期末をまたぐ場合の処理にも注意が必要です。たとえば3月決算の法人が3月にファクタリング契約を締結し、取引先からの入金が4月になるケースでは、3月末時点で「預り金」が貸借対照表に計上されることになります。この場合、決算書の注記や税理士への説明が必要になることがありますので、期末のタイミングでのファクタリング利用には留意しておきましょう。
弥生のファクタリングを安全に利用するための注意点
ファクタリングは正当な資金調達方法ですが、残念ながら業界内には悪質な業者も存在します。弥生の提携サービスは上場企業グループが運営しているため基本的に安全ですが、ファクタリング全般の注意点を知っておくことで、将来的に別のサービスを検討する際にもご自身の身を守ることができます。
「償還請求権なし」が安全なファクタリングの条件
ファクタリング取引において最も重要なチェックポイントのひとつが、「償還請求権」の有無です。金融庁でもファクタリングに関する注意喚起を行っていますので、ぜひ確認しておいてください。
償還請求権とは、売掛先が支払い不能になった場合に、ファクタリング会社が利用者に対して買い戻しを請求できる権利のことです。正当なファクタリング取引では、この償還請求権は「なし(ノンリコース)」が原則です。つまり、売掛先が倒産して代金を回収できなくなったとしても、そのリスクはファクタリング会社が負うべきものであり、利用者に返還を求めることはできません。
弥生の提携サービスであるlabolは、公式サイトにおいて「取引先が倒産した場合にも、請求書買取金額の返還を求めることはありません」と明記しています。GMO BtoB早払いも同様にノンリコース契約が基本です。
一方で、もし「償還請求権あり(ウィズリコース)」の契約を求められた場合は注意が必要です。償還請求権ありの取引は、実質的に売掛金を担保とした「貸付」とみなされる可能性があり、貸金業法の規制対象となるケースがあります。正規のファクタリング会社であれば、ウィズリコース契約を強要することはありませんので、契約前に必ず確認するようにしてください。
悪徳ファクタリング業者の見分け方─給与ファクタリング・偽装ファクタリングに注意
近年、ファクタリングを装った違法な貸付行為が社会問題になっています。警察庁でも悪質な金融業者に対する注意喚起が行われていますので、以下のような特徴に心当たりがある業者には近づかないようにしてください。
まず最も危険なのは「給与ファクタリング」と呼ばれるサービスです。これは個人の給与(給料をもらう権利)を買い取ると称して金銭を貸し付ける手口で、実質的には違法な高金利の貸付に該当します。弥生のファクタリングはあくまで「事業上の売掛債権」を対象としており、給与ファクタリングとはまったく別のものです。
次に注意すべきなのは、契約前に高額な手数料や保証料を請求する業者です。正規のファクタリングでは、手数料は買取代金から差し引かれる形で精算されるのが一般的です。契約前に別途費用を請求する業者は、偽装ファクタリング(実質的な闇金)である可能性が高いといえます。
また、会社の所在地や代表者名が不明確な業者、分割返済を提案してくる業者も要注意です。ファクタリングは一括で返済するのが原則であり、分割返済はまさに「貸付」の特徴です。
弥生の提携サービスはいずれも上場企業グループが運営しており、会社情報も公開されていますので、こうした悪徳業者とは一線を画しています。ご心配な方は、弥生の公式ページからアクセスすることで、確実に正規のサービスにたどり着くことができます。
手数料10%は高い?安い?適正手数料の判断基準
labolの手数料は一律10%ですが、「10%って高くないの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。消費者庁でも適正な取引に関する情報提供が行われていますが、ファクタリングの手数料を評価する際には、以下のような観点で考えることが大切です。
まず、2社間ファクタリングの手数料相場は一般的に2%~20%とされています。labolの10%は相場の中間に位置しており、特別に高いわけではありません。特に、手数料が「一律」であることの分かりやすさは、相場が不透明になりがちなファクタリング業界において大きなメリットです。
次に、手数料と年利を比較して考える視点です。たとえば支払いサイト(売掛金の回収までの期間)が30日の場合、手数料10%を年利に換算すると約120%になります。これは銀行融資の金利(年1%~5%程度)と比べるとかなり高いです。ただし、ファクタリングは短期間の資金調達手段であるため、年利での単純比較は適切ではないという見方もあります。
重要なのは、ファクタリングを利用することで得られるメリットがコストを上回るかどうかです。たとえば、ファクタリングで10万円の手数料を払うことで、支払い遅延による取引先からの信頼低下を防げたり、新規案件の受注機会を逃さずに済んだりするのであれば、その手数料は十分にペイする投資といえるでしょう。
ファクタリングは「緊急時の資金調達」として割り切って利用し、恒常的な資金繰り改善には銀行融資や経営改善などの根本的な対策を並行して進めるのが、賢い活用法です。
よくある質問
Q1. 弥生会計を使っていなくてもlabolは利用できる?
A: はい、弥生会計を利用していなくてもlabolのファクタリングサービスは利用可能です。
labol ファクタリング for 弥生ユーザーは弥生ユーザー向けに最適化されたサービスですが、弥生の製品を使用していない方でも申し込むことができます。ただし、弥生IDを持っている方は会員登録がスムーズになるなど、弥生ユーザーならではのメリットがあります。弥生会計やMisocaをすでにお使いの方は、より便利にご利用いただけるでしょう。
Q2. 売掛先にファクタリングの利用がバレることはある?
A: labolとGMO BtoB早払いはいずれも2社間ファクタリングに対応しているため、原則として売掛先に知られることはありません。
2社間ファクタリングでは、ファクタリング会社から売掛先に連絡が行くことはありません。法務省の管轄する債権譲渡登記制度を利用するケースもありますが、labolは債権譲渡登記を行わない方式を採用しており、GMO BtoB早払いも原則不要としています。ただし、labolについては、利用者がファクタリング会社への支払いを滞納した場合に限り、売掛先に連絡が行く可能性がある点にはご注意ください。
Q3. 赤字や税金滞納があっても利用できる?
A: サービスによって対応が異なります。
labolの場合、利用者の信用情報は審査の主な対象ではないため、赤字であっても利用できる可能性があります。銀行融資やカードの審査とは異なり、信用情報機関への照会は行われません。一方、弥生の資金調達ナビでも注意されているように、GMO BtoB早払いでは税金や社会保険料の未納がある場合、分納手続きをしていなければ利用できないケースがあります。法人でGMO BtoB早払いの利用を検討している場合は、事前に経理状況を確認しておくことをおすすめします。
Q4. ファクタリングの手数料は経費になる?確定申告での扱いは?
A: はい、ファクタリングの手数料は事業上の経費として計上できます。
個人事業主の方であれば確定申告の際に事業所得の必要経費として、法人であれば損金として算入可能です。勘定科目は「売上債権売却損」または「支払手数料」を使用します。なお、ファクタリング手数料は消費税の非課税取引に該当するため、消費税の課税対象にはなりません。手数料に消費税が上乗せされている場合は不正な請求の可能性がありますので、注意が必要です。
Q5. labolの買取上限額はいくら?
A: labolの買取上限額は公式には公開されていません。
labolの公式サイトでは、買取下限額は1万円と明記されていますが、上限額については非公開となっています。口コミ情報によると、初回は20万円前後からスタートし、利用実績を重ねることで段階的に上限額が引き上げられる仕組みのようです。大口の資金調達を予定している場合は、事前にlabolに問い合わせるか、法人であればGMO BtoB早払い(100万~1億円対応)の利用も検討してみてください。
Q6. Misocaで発行した請求書をそのままファクタリングに使える?
A: はい、Misocaで作成した請求書をlabolのファクタリングに使用できます。
Misoca(ミソカ)はクラウド型の請求書作成ソフトで、labolとのAPI連携が実現しています。Misocaで作成・発行した請求書のデータをダウンロードし、labolの買取申請時にアップロードするだけで手続きが進められます。請求書のフォーマットに特別な指定はありませんので、Misocaの標準テンプレートで作成した請求書がそのまま使えます。「請求書の作成→ファクタリングでの資金化→弥生会計での仕訳入力」という一連の流れを弥生のサービス内で完結させられるのは、弥生ユーザーならではの利便性です。
まとめ:弥生ユーザーがファクタリングで失敗しないための3ステップ
本記事では、弥生のファクタリングサービスについて、基礎知識から具体的なサービス比較、仕訳方法、安全な利用のための注意点まで詳しく解説してきました。
今すぐ資金調達したい個人事業主・フリーランスの方 → labol ファクタリング for 弥生ユーザー
- 最短30分で入金、1万円から利用可能
- 決算書不要・Web完結で手続きがラク
- 手数料は一律10%で分かりやすい
手数料を抑えたい法人の方 → GMO BtoB早払い
- 手数料1%~と業界最安水準
- 買取額100万~1億円で大口案件にも対応
- 注文書買取で受注段階からの資金化も可能
失敗しないための3つのポイント
- 自分の事業形態に合ったサービスを選ぶ
個人事業主ならlabol、法人ならGMO BtoB早払いが基本です。それぞれのスペックを比較表で確認し、自分に合ったサービスを選びましょう。 - 必要書類を事前に準備しておく
labolは書類3点で即日対応が可能ですが、GMO BtoB早払いは決算書2期分の準備が必要です。特に法人の方は余裕を持った準備を心がけてください。 - 弥生会計で正しく仕訳し、確定申告に備える
ファクタリングの手数料は「売上債権売却損」で計上し、消費税は非課税です。弥生会計の振替伝票機能を活用して、正確な会計処理を行いましょう。
資金繰りに不安を感じたとき、弥生のファクタリングサービスは心強い味方になってくれるはずです。まずは弥生の公式ページからサービス内容を確認し、ご自身の状況に合った資金調達方法を見つけていただければと思います。