売掛金を現金化する4つの方法|即日対応・手数料・必要書類を比較
売掛金は、入金期日前でもファクタリング会社へ売却して現金化できる場合があります。ただし、手数料が差し引かれるため、請求書の額面がそのまま振り込まれるわけではありません。
急ぎの支払いに使うなら、まず「何日までに・手取りでいくら必要か」を決めましょう。この記事では、売掛金から資金を確保する4つの方法、実際に受け取れる金額、必要書類と相談先を比較します。
売掛金を早く現金化する4つの方法を比較
請求書を売る方法と、売掛金を担保に借りる方法では、費用も返済の有無も異なります。通常の請求書だけを持っている場合、手形割引やでんさい割引はそのまま利用できません。
| 方法 | 何をするか | 費用・返済 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| ファクタリング | 売掛債権を売却する | 買取手数料などが発生。売買と貸付けは区別が必要 | 請求書があり、支払期日前に資金が必要 |
| 取引先への前倒し入金の相談 | 一部または全部の代金を早く支払ってもらう | 費用・割引の有無は合意内容による。借入ではない | 取引先に相談する余地があり、入金を待てる |
| 売掛債権担保融資(ABL) | 売掛債権などを担保に融資を受ける | 借入。元本返済・利息などの負担がある | 金融機関と継続的な運転資金の調達を相談したい |
| 手形・でんさいの割引 | 受取手形や電子記録債権を期日前に資金化 | 割引料などが発生。買戻し等の条件を確認 | すでに手形・でんさいを受け取っている |
スマートフォンでは横にスクロールできます。各方法の条件は契約先・取引先との合意によって異なります。
売掛金の現金化を相談できるファクタリング会社
法人宛ての請求書があり、事情を説明して進めたいならメンターキャピタル、オンラインで手続きを進めたいならQuQuMoが候補です。希望日までの入金と、費用を差し引いた手取り額を比較しましょう。
メンターキャピタル|担当者と相談しながら進めたい方に

- 法人・個人事業主の相談に対応
- 赤字・税金滞納があっても状況により相談可能
- 手数料は個別見積もり
通帳の写し直近3か月分と、請求書・契約書などを用意して相談します。法人宛てで、支払遅延のない売掛金が対象です。
初回は申込から最短翌日で契約完了の案内です。希望する入金日を先に相談してください。
QuQuMo|来店・面談なしで手続きしたい方に
- 法人・個人事業主に対応
- 来店・面談なしでオンライン完結
- 手数料1%〜、入金は最短2時間
見積もりの基本書類は請求書と、全銀行口座の入出金明細直近3か月分。登録時の本人確認に加え、個人事業主は開業届または確定申告書などの事業確認資料も必要です。
最短2時間は、必要書類がそろっていることが前提です。申込後に提示される買取額・手数料を確認し、条件に納得できた場合に契約します。
出典:株式会社アクティブサポート QuQuMo公式サービス案内(2026年10月26日確認)
ほかの候補も比較したい方は、ファクタリング会社16社の条件比較や目的別のおすすめ比較も確認できます。
4つの現金化方法の違いを詳しく確認する
ファクタリング|請求書の売掛金を売却する
商品・サービスの提供後に発生した売掛金を会社へ売り、手数料などを差し引いた代金を受け取る方法です。請求書や取引実績を確認する審査があり、会社によっては最短即日の資金化に対応しています。
一方、売掛先が支払わない場合に利用者が負担する条件などにより、実質的に貸付けと判断される取引もあります。「ファクタリング」という名称だけで契約内容を判断しないことが大切です。出典:金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」。
前倒し入金の相談|取引先の合意が必要
取引先に、今回の請求分だけ入金日を早められないか、一部だけ先に支払ってもらえないかを相談する方法です。第三者への売却手数料を抑えられる可能性がありますが、先方の経理日程や契約条件によっては応じてもらえません。
取引先との関係を維持したい場合は、請求額全体ではなく必要な金額と希望日を具体的に伝えます。値引きを条件にするなら、値引き額とファクタリングの総費用を比べ、双方が合意した金額・入金日を記録しておきましょう。
ABL|売掛債権を担保にして借りる
ABLは、売掛債権や在庫などを担保に融資を受ける方法です。ファクタリングによる債権の売却と異なり、借入金の返済が必要になります。金融機関の審査や担保の確認を踏まえるため、実行日・金利・保証料などは取引金融機関へ確認します。
今日の支払いだけでなく、今後も継続する運転資金の不足を相談したい場合に比較する選択肢です。出典:中小企業庁「在庫や売掛債権を担保とする融資・保証について」。
手形・でんさい割引|受け取った債権の種類を確認
受取手形やでんさいを持っている場合は、金融機関などへ割引を相談できます。請求書の売掛金があるだけでは利用できず、それぞれの割引に対応した債権・契約が必要です。
でんさいの割引は各金融機関が独自に提供するサービスです。取扱いの有無、審査、割引料、支払われなかった場合の負担を先に確認してください。出典:でんさいネット「でんさいを手形のように割り引いてもらうことはできますか」。
どの売掛金を現金化できる?申込前の確認項目
売掛金とは、商品・サービスを提供した後で、まだ受け取っていない代金です。現金化を急ぐ前に、請求額・入金日・取引の完了を確認できるかを整理します。
まず確認したい4点
- 商品やサービスを提供し、代金が確定しているか
- 売掛先・金額・入金予定日を資料で確認できるか
- すでに支払期日を過ぎていないか
- 同じ債権を他社へ売却していないか
メンターキャピタルとQuQuMoは、支払期日を過ぎた売掛金を対象外としています。すでに支払いが遅れている場合は、請求内容や取引先の入金予定を確認し、回収方法を検討します。状況に応じて弁護士などへ相談してください。
売掛金・売上金・買掛金を混同しない
売掛金は「まだ受け取っていない売上代金」、買掛金は「仕入先などへまだ支払っていない代金」です。フリマアプリなどで売上金を銀行口座へ移す手続きとは異なり、この記事では事業の請求書などに基づく売掛金を扱います。
たとえば、売掛金の入金が来月末でも、今月中に仕入れや給与の支払いが来ることがあります。売上額だけでなく、入金予定日と支払予定日を並べて、不足する日・金額を把握しましょう。
現金化するといくら受け取れる?手数料と手取り額の計算
見るべきなのは、広告にある手数料の下限よりも、実際に口座へ振り込まれる金額です。買取対象額から手数料・その他費用を差し引いて、支払いに足りるかを確認します。
100万円の請求書を売却しても、手取りは100万円ではない
- 買取対象の売掛金
- 100万円
- 買取手数料(仮に5%)
- −5万円
- その他費用(仮定)
- −1万円
- 実際に受け取る金額
- 94万円
95万円の支払いに使うなら、この条件では1万円足りません。
見積もりでは総費用と入金日をそろえて比べる
「1%〜」は下限であり、実際の適用料率は審査後に決まります。振込費用・登記費用などが別途かかるか、入金の一部を留保する条件があるかも確認してください。
複数社へ相談するときは、同じ売掛金の金額と入金期日、必要な着金日を伝えます。見積もりを比較することと、同じ債権を複数社に売ることは別です。二重譲渡を避け、契約済みの債権は重ねて申し込まないでください。
売掛金の現金化後はどうなる?2社間・3社間の仕組み
現金化した後の入金を、通常の売上代金と同じように使わないことも重要です。2社間では、売掛先から受け取った回収代金を契約に沿ってファクタリング会社へ送金します。
2社間ファクタリングのお金の流れ
- 1納品・請求
取引先へ商品・サービスを提供し、請求書を発行
- 2売掛金を売却して入金
ファクタリング会社から、費用を差し引いた買取代金を受け取る
- 3売掛先から代金を回収
入金期日に、取引先から売却済み債権の代金を受け取る
- 4回収代金を会社へ送金
契約で決めた期限・方法で送金する。自由に使える資金ではない
2社間は利用者が送金、3社間は売掛先が直接支払う
2社間は利用者とファクタリング会社が契約する方式です。売掛先の承諾を得ずに進める方式がありますが、通知が行われる条件や登記の扱いは契約前に確認します。
3社間では売掛先も関与し、債権譲渡の通知・承諾を得て進めます。売掛先から会社へ直接支払われるため、取引先の協力が必要です。方式による違いは、中小企業庁の取引条件改善に関する資料でも説明されています。
現金化が目的なら、保証型ではなく買取型
買取型は売掛金を売って資金を受け取るサービスです。保証型は、売掛先の倒産などによる未回収に備えるサービスであり、通常の入金期日を前倒しするものではありません。相談先の商品名だけでなく、目的と契約内容を確認してください。
メリット|入金待ちの期間を短くできる
売掛金の支払期日を待たずに、仕入れ・外注費・給与などに使える資金を確保できる点が利点です。自社の業績だけでなく、売掛先や取引内容を見て審査する会社もあります。
デメリット|後で受け取る売上代金が減る
手数料を支払う分、受け取れる資金の総額は減ります。売却後の入金を次の支払いにも使う予定だった場合は、翌月にまた資金が不足することがあります。一時的な不足を埋めるだけでなく、入金サイトや継続的な資金調達も見直しましょう。
即日での現金化を目指すなら、必要書類と締切を先に確認
請求書・入出金明細・本人確認書類を用意する
基本になるのは、売掛金を確認できる請求書などの資料、取引実績を示す入出金明細、申込人の本人確認書類です。会社によっては契約書、発注書、決算書、確定申告書なども必要になります。
書類が2点と案内されていても、登録時の本人確認や追加書類まで不要とは限りません。請求先名・請求額・支払期日が読み取れるデータを用意し、通帳の表紙や必要期間の明細が欠けていないかを確認します。決算書を用意できない場合は、決算書不要の会社と提出書類の比較を参考にしてください。
最短入金時間と「審査にかかる時間」を分ける
最短30分と書かれていても、申込から振込までとは限りません。必要資料の提出後から査定結果が出るまでの時間、契約後から振込までの時間など、起点が異なります。
今日中の支払いに使うなら、「何時までに書類を出せばよいか」「今日契約できるか」「希望口座へいつ着金するか」を最初に確認します。24時間の問い合わせ受付も、24時間の審査・入金を保証する意味ではありません。
売掛金を現金化する前に確認したい契約上の注意点
取引先への通知と債権譲渡登記の条件
売掛先への通知を行わない方式でも、契約違反や送金遅延などの場合に通知する条項があるかを確認してください。「2社間だから絶対に知られない」とは言い切れません。
登記情報も、すべての詳細を誰でも取得できるわけではありません。法務省の説明では、概要を示す証明書は誰でも請求できますが、個別の債権情報を含む登記事項証明書の請求者は当事者・利害関係人などに限られます。出典:法務省「債権譲渡登記Q&A」Q25・Q28。
「返済不要」「ノンリコース」の名称だけで判断しない
売掛先が倒産した場合の負担と、利用者が回収代金を会社へ送金する義務は別です。契約で債権の買戻しや自己資金からの支払いを求められる条件があるかを確認します。契約名だけでなく、リスクを誰が負う取引なのかが重要です。
契約書の控えを受け取れない、費用の内訳を説明しない、理解する前に署名を急がせるなど、不安が残る場合は契約を進めず、説明を求めましょう。違法な貸付けを装った取引への注意点は、金融庁の注意喚起を確認してください。
売掛金の現金化でよくある質問
個人事業主・フリーランスでも売掛金を現金化できる?
対応している会社であれば相談できます。ただし、申込人が個人事業主であることと、売掛先が個人であることは別条件です。メンターキャピタルでは売掛先が個人経営の債権は対象外のため、請求先の条件も確認してください。
銀行融資を断られていても相談できる?
会社によっては相談できます。メンターキャピタルは売掛先の内容を重視する審査を案内していますが、買取が保証されるわけではありません。売掛金の実在性、取引内容、期日などの確認が必要です。
取引先に知られずに現金化できる?
売掛先の承諾を求めず進める2社間の方式があります。ただし、通知を留保する条件や登記の有無、送金遅延などの場合の取扱いは契約で確認してください。取引先に絶対知られないという保証とは異なります。
すでに入金が遅れている売掛金でも利用できる?
通常の期日前の請求書買取とは分けて考える必要があります。ここで紹介したメンターキャピタル・QuQuMoは、支払期日を過ぎた債権を対象外としています。売掛先への確認や回収の相談を優先してください。
審査なし・請求書だけで必ず現金化できる?
必ず利用できるわけではありません。請求書だけでは取引の実態や入金予定を判断できず、本人確認や入出金明細、追加資料を求められる場合があります。準備できる書類を伝え、申込先の条件を確認しましょう。
メルカリなどの「売上金の現金化」と同じ?
別の手続きです。フリマアプリなどで確定した売上金の出金と、事業の売掛債権を第三者へ売却するファクタリングは区別します。アプリ内の売上金の受取方法は、利用しているサービスの案内で確認してください。
現金化した後、会計処理のために何を残しておく?
契約書・見積書・手数料の内訳・買取代金の入金記録・回収代金の送金記録をまとめて保管しておくと、取引を確認しやすくなります。実際の仕訳や税務上の処理は契約の内容に応じて、顧問税理士などへ確認してください。
まずは必要な手取り額と希望入金日を決め、自分の条件に合う相談先を選びましょう。売掛金を早く資金化できても、後日の入金予定は減るため、翌月の支払いまで含めて判断することが大切です。
この記事の監修者
FundBridge ファクタリングスペシャリスト
監修者 FundBridge編集部
※各コンテンツページは、FundBridge編集部が運営・記事制作を行っています。コンテンツページの詳細は、コンテンツ制作ポリシーをご覧ください。
