売掛先が個人事業主でもファクタリングは可能?審査通過のコツと対応会社7選【2026年最新】
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FundBridge ファクタリングスペシャリスト
監修者 FundBridge編集部
「取引先が個人事業主だけど、この売掛金でファクタリングって使えるの?」
「法人相手の売掛金じゃないと審査に通らないのでは…」
このような資金繰りの不安を抱えている経営者の方は多いのではないでしょうか。売掛金はあるのに、売掛先が個人事業主というだけで現金化を諦めてしまうのは非常にもったいないことです。
結論からお伝えすると、売掛先が個人事業主であっても、一定の条件を満たせばファクタリングの利用は十分に可能です。ただし、売掛先が法人の場合と比較すると審査基準や手数料に違いがあるため、事前にポイントを押さえておくことが資金調達成功のカギになります。
本記事では、以下の情報を詳しく解説していきます。
この記事で分かること
- 売掛先が個人事業主でもファクタリングが利用できるケース・できないケース
- 審査が厳しくなる5つの理由と、通過率を上げる具体的な5つのコツ
- 売掛先が個人事業主でも対応可能なおすすめファクタリング会社7選【比較表付き】
- 手数料の相場感と悪徳業者の見分け方
キャッシュフローに困っているけれど、安心かつお得にファクタリングを活用したいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。なお、本記事はファクタリングの専門知識に基づき、2026年2月時点の最新情報をもとに作成しています。
【結論】売掛先が個人事業主でもファクタリングは利用できる
まずは最も気になるポイントからお答えしていきます。売掛先が個人事業主の場合、ファクタリングの利用可否は「利用できるケース」と「利用が難しいケース」に分かれます。大切なのは、「個人事業主」と「完全な個人(消費者)」を正しく区別することです。
ファクタリング会社の多くは、売掛先が事業を営んでいる個人事業主であれば審査対象として受け付けていますが、事業活動を行っていない一般消費者宛ての売掛金は基本的に対象外となります。
以下で、この違いをさらに詳しく見ていきましょう。
「個人事業主」と「完全な個人(消費者)」の違いを正しく理解する
ファクタリングの審査において、売掛先が「個人事業主」なのか「完全な個人(消費者)」なのかは、審査結果を大きく左右する重要なポイントです。国税庁の定めによると、個人事業主とは税務署に開業届を提出し、事業所得を申告して継続的に事業活動を行っている個人のことを指します。一方、完全な個人とは事業活動を行っていない一般消費者のことです。
この区別がなぜ重要かというと、ファクタリングは本来「事業者間取引(BtoB)で発生した売掛債権の買取サービス」だからです。つまり、売掛先が事業者であることが前提となっているのです。ファクタリングとは、売掛金(将来入金される予定のお金)をファクタリング会社に売却して、期日前に現金化する資金調達方法のことを指します。
融資(借入)ではなく「債権の売買」にあたるため、貸金業法の規制対象外となっています。この点は非常に重要なポイントですので、ファクタリング=借入ではないということをまず正しく理解しておいていただきたいと思います。
ここで混同されやすいのが「フリーランス」という言葉です。フリーランスは働き方を表す用語であり、法的には個人事業主として開業届を出している方もいれば、出していない方もいます。ファクタリングの審査では、売掛先が「開業届を出しているかどうか」「屋号を持っているかどうか」が一つの判断基準になります。開業届を提出済みの個人事業主であれば、税務上の記録が存在するため、ファクタリング会社にとっても実態確認がしやすくなるのです。
なお、2024年11月に施行されたフリーランス保護新法(フリーランス・事業者間取引適正化等法)により、フリーランスとの取引における発注書面の交付義務化が進んでいます。これにより、フリーランス(個人事業主)との取引が書面化されやすくなったことは、ファクタリングの審査においてもプラスに働く可能性があります。取引内容が書面で明確に残されている方が、ファクタリング会社としても売掛金の実態を確認しやすいためです。
売掛先が個人事業主でも利用できるケース
売掛先が個人事業主であっても、以下のような条件を満たしていればファクタリングを利用できる可能性は十分にあります。経済産業省も中小企業・小規模事業者の資金繰り改善策としてファクタリングの活用を認めており、近年では個人事業主間の取引にも対応するファクタリング会社が増加傾向にあります。
まず、売掛先が4~5年以上の事業実績を持っている場合は、審査通過の可能性がかなり高まります。長期間にわたって事業を継続しているということは、安定した収入基盤があることの証明になるためです。
次に、利用者と売掛先の間に継続的な取引関係がある場合も有利に働きます。例えば、過去6ヶ月以上にわたって毎月請求書を発行し、きちんと入金が確認できている取引であれば、ファクタリング会社としても「この売掛金は回収可能性が高い」と判断しやすくなります。
また、売掛先がホームページや固定電話番号を持っている場合、あるいは業界内で一定の知名度がある場合なども、審査においてプラス材料となります。これらの情報は、売掛先が実際に事業を営んでいることを客観的に裏付ける「エビデンス」として機能するのです。
さらに近年では、売掛先が適格請求書発行事業者(インボイス登録事業者)として登録されているケースも、間接的に信用力を高める要素として見られるようになっています。インボイス登録は事業者としての実態を示すものとして評価されることがあるためです。
売掛先が個人事業主の場合に利用が難しいケース
一方で、以下のようなケースでは売掛先が個人事業主であってもファクタリングの利用が難しくなることがあります。金融庁もファクタリングに関する注意喚起を行っていますが、ファクタリング会社が慎重になるのは、売掛金の回収可能性に疑問が生じるケースです。
最も利用が難しいのは、売掛先が事業活動を行っていない完全な個人(消費者)の場合です。先ほども触れた通り、ファクタリングは事業者間の売掛債権を対象としたサービスですので、BtoC取引の売掛金は基本的に対象外となります。
また、売掛先が開業届を提出していない場合も審査は厳しくなります。開業届がないと税務上の事業者として認められないため、ファクタリング会社が売掛先の実態を確認する手段が極端に限られてしまうのです。
単発取引のみで継続的な関係がない場合も注意が必要です。1回きりの取引で発生した売掛金は、その売掛先の支払い信頼性を判断する材料が少ないため、審査のハードルが高くなります。
さらに、売掛先の情報が極端に少ない場合、つまりホームページもSNSも固定電話もなく、名刺の情報だけしかないような状況では、ファクタリング会社が「この売掛先は本当に実在するのか」「支払い能力があるのか」を判断できないため、審査落ちの可能性が高くなります。
売掛先が個人事業主だとなぜ審査が厳しくなるのか?5つの理由
売掛先が個人事業主の場合に審査が厳しくなる背景には、ファクタリング会社が抱えるリスクが大きく関係しています。ファクタリングにおいて最も重要なのは「売掛先がきちんと売掛金を支払ってくれるかどうか」です。法人と比較した場合、個人事業主は以下の5つの理由から信用評価が難しくなる傾向があります。これらの理由を理解しておくことで、審査対策にも活かすことができますので、しっかり把握しておきましょう。
理由1:法人登記簿がなく実態確認が困難
ファクタリングの審査で売掛先の信用力を判断する際、法人であれば法務省が管轄する商業登記制度を通じて、登記簿謄本(履歴事項全部証明書)を取得することができます。登記簿には会社名、所在地、代表者、資本金、設立日といった基本情報が記載されているため、ファクタリング会社はこれを参照して売掛先の実在性を容易に確認できるのです。
しかし、個人事業主にはこのような公的な登記制度がありません。開業届は税務署に提出するものの、その内容は一般に公開されているわけではないため、第三者であるファクタリング会社が売掛先の情報を入手する手段が限られてしまいます。「この個人事業主は本当に存在するのか」「実際に事業を行っているのか」を確認するためには、ホームページやSNS、GoogleMAPの情報など、複数の間接的な手段に頼らざるを得ないのが実情です。
この実態確認の難しさが、個人事業主を売掛先とするファクタリングの審査が厳しくなる最大の理由と言えるでしょう。
理由2:支払能力の信用度が法人より低く見られやすい
帝国データバンクなどの信用調査機関は、法人に対してはさまざまな企業情報を収集・分析し、信用スコアを算出しています。上場企業であればIR情報や有価証券報告書が公開されていますし、非上場の法人でも決算公告や取引先からの情報を通じて、ある程度の財務状況を把握することが可能です。
一方、個人事業主の場合はこうした公開情報がほとんどありません。確定申告の内容は本人しか把握しておらず、帝国データバンクや東京商工リサーチなどの信用調査機関に個人事業主の情報が登録されていることも稀です。そのため、ファクタリング会社にとっては「この売掛先に本当に支払い能力があるのか」を客観的に判断する材料が乏しく、どうしてもリスク評価が厳しくなりがちなのです。
ただし、これは「個人事業主だから絶対に審査が通らない」ということではありません。支払い能力を示す客観的な材料を利用者側から積極的に提出することで、このハンデは十分にカバーできます。
理由3:売掛金額が小さくなりがちで採算が合いにくい
個人事業主の年間売上は法人と比較して小規模であるケースが多く、それに伴って1件あたりの売掛金額も少額になりやすい傾向があります。
ファクタリング会社にとって、審査にかかる手間やコストは売掛金額の大小にかかわらずほぼ一定です。例えば、1,000万円の売掛金を審査する工数と、10万円の売掛金を審査する工数はそれほど変わりません。しかし、手数料収入は売掛金額に比例するため、少額の売掛金では採算が合いにくくなってしまいます。
このため、一部のファクタリング会社では最低買取金額を設定しており、「30万円以上」「50万円以上」といった下限を設けている場合があります。売掛先が個人事業主で金額が小さい場合は、少額対応を明記しているファクタリング会社を選ぶことが重要になります。
理由4:税金滞納・確定申告未提出のリスク
個人事業主の中には確定申告の期限を守れなかったり、税金の滞納が発生してしまったりするケースが法人と比べて少なくありません。
ファクタリング会社がこの点を重視する理由は、「差し押さえリスク」にあります。売掛先が税金を滞納している場合、国税庁や地方自治体が売掛先の財産(売掛金を含む)を差し押さえる可能性があるのです。もし売掛金が差し押さえられてしまうと、ファクタリング会社は買い取った売掛金を回収できなくなるリスクを負うことになります。
法人であれば決算書や税務申告書から納税状況をある程度確認できますが、個人事業主の場合はこうした情報の確認が難しいため、審査においてはどうしても慎重にならざるを得ないという事情があります。
理由5:インボイス制度と適格請求書発行事業者の登録状況
2023年10月から開始されたインボイス制度(適格請求書等保存方式)は、ファクタリングの審査にも間接的な影響を与え始めています。国税庁のインボイス制度特設ページでも案内されている通り、適格請求書発行事業者として登録するには課税事業者であることが前提です。
売掛先の個人事業主が適格請求書発行事業者として登録されている場合、それは「税務当局に事業者として認識されている」「一定の売上規模がある(もしくは自主的に課税事業者を選択している)」ことの間接的な証明になります。すべてのファクタリング会社がこの点を明示的に審査項目にしているわけではありませんが、売掛先の信用力を補完する材料の一つとして評価される傾向が出てきています。
逆に、売掛先がインボイス未登録の免税事業者である場合、それだけで審査に落ちるということはありませんが、事業規模が小さい可能性を示唆するものとして、やや不利に働く場合があることは知っておくとよいでしょう。
売掛先が個人事業主でも審査に通すための5つのコツ
ここまで審査が厳しくなる理由をお伝えしてきましたが、ご安心ください。適切な準備を行えば、売掛先が個人事業主であっても十分にファクタリングの審査を通過することが可能です。以下の5つのコツは、実際に審査通過率を高めるために効果的な方法ですので、ぜひ申込前に確認しておいていただきたいと思います。
コツ1:継続的な取引履歴を示す書類を準備する
売掛先が個人事業主の場合、最も審査通過率を上げる効果が高いのが「継続的な取引履歴の提示」です。e-Gov法令検索で確認できる民法第466条では債権譲渡の自由が定められていますが、ファクタリング会社が実際に重視するのは「その売掛金が確実に支払われるかどうか」です。
具体的には、過去3ヶ月〜6ヶ月分の以下の書類を準備しておくことをおすすめします。
- 売掛先への請求書(毎月の取引金額が確認できるもの)
- 通帳のコピーまたは入金明細(売掛先からの入金が確認できるもの)
- 業務委託契約書や取引基本契約書(継続的な取引関係を証明するもの)
- 発注書や注文書(個別の取引内容が確認できるもの)
特に重要なのは「入金実績」です。過去に売掛先から遅延なく入金されている実績があれば、ファクタリング会社は「今回の売掛金も同様に回収できるだろう」と判断しやすくなります。できれば3ヶ月以上、理想的には6ヶ月分以上の入金履歴を揃えておくと、審査通過の確率が大きく向上するでしょう。
コツ2:売掛先の事業実績を客観的に証明する
審査が厳しくなる大きな理由の一つが「売掛先の実態確認の難しさ」でしたので、利用者側から積極的に売掛先の事業実績を示す情報を提出することが効果的です。登記情報提供サービスでは法人の登記情報しか確認できませんが、個人事業主の場合は以下のような情報を「信用補完材料」として準備できます。
【売掛先の信用力を証明するエビデンスチェックリスト】
- □ 売掛先のホームページURL
- □ 売掛先のSNSアカウント(活発に更新されているもの)
- □ GoogleMAPでの事業所登録情報(口コミ数なども参考になる)
- □ 売掛先の名刺(屋号・住所・電話番号が記載されているもの)
- □ 適格請求書発行事業者の登録番号(国税庁のサイトで検索可能)
- □ 売掛先との業務委託契約書(事業者としての実態を示す)
- □ 過去の成果物や納品物(実際に取引が行われていることの証明)
このチェックリストの項目を一つでも多く揃えることで、ファクタリング会社は売掛先の個人事業主が「実態のある事業者である」と判断しやすくなります。審査の際にこれらの情報を自主的に提出できれば、審査担当者の印象も良くなるでしょう。
コツ3:支払いサイトの短い売掛債権を優先的に選ぶ
支払いサイトとは、売掛金が発生してから実際に入金されるまでの期間のことです。中小企業庁が推進する下請取引の適正化においても支払いサイトの短縮が課題とされていますが、ファクタリングの審査においても支払いサイトの長短は重要な判断材料となります。
一般的に、支払い期日が近い(支払いサイトが短い)売掛債権ほど、回収リスクが低いと判断されます。例えば、請求日から30日後に入金予定の売掛金と、90日後に入金予定の売掛金では、前者のほうが「確実に回収できる可能性が高い」と評価されるのです。
売掛先が個人事業主の場合は特に、支払いサイトが短い売掛金を優先的にファクタリングに回すことをおすすめします。具体的には、支払い期日までの残り日数が30日〜60日以内の売掛金が理想的です。支払い期日が90日以上先の売掛金は、売掛先が法人であっても審査が厳しくなる傾向がありますので、個人事業主が売掛先の場合はなおさら注意が必要です。
コツ4:複数のファクタリング会社に相見積もりを取る
ファクタリング会社によって審査基準は異なります。ある会社で審査に落ちても、別の会社では問題なく通るということは珍しくありません。消費者庁も各種サービスの利用にあたっては複数の事業者を比較検討することを推奨していますが、ファクタリングにおいても同様のことが言えます。
特に売掛先が個人事業主の場合は、最低でも3社以上のファクタリング会社に同時に見積もりを依頼することをおすすめします。その理由は以下の3点です。
第一に、ファクタリング会社ごとに「個人事業主が売掛先のケース」への対応姿勢が大きく異なります。個人間取引を積極的に受け入れている会社もあれば、法人の売掛先のみを対象としている会社もあります。
第二に、手数料の比較ができます。売掛先が個人事業主の場合、手数料は法人の場合よりも高めに設定されることが一般的ですが、会社によってその差は大きく、同じ売掛金でも手数料率に5%以上の差がつくこともあります。
第三に、相見積もりを取っていることをファクタリング会社に伝えることで、手数料の交渉がしやすくなるという実務上のメリットもあります。
コツ5:少額の債権から実績を積み上げる
初めてファクタリングを利用する場合、いきなり高額の売掛金を申し込むよりも、まずは少額の売掛金から始めて取引実績を積み上げていくのが賢い戦略です。全国銀行協会が案内している中小企業向け資金調達手段においても、信用の積み重ねが重要であることが強調されています。
多くのファクタリング会社では、2回目以降の利用時には審査がスムーズになる傾向があります。これは、初回取引で「売掛金が問題なく回収できた」という実績ができるためです。特に売掛先が個人事業主の場合、初回は10万円〜30万円程度の少額から始めて、ファクタリング会社との信頼関係を構築していくことで、次回以降はより大きな金額の売掛金もスムーズに買い取ってもらえるようになります。
また、ファクタリング会社によっては継続利用に応じて手数料を引き下げてくれるところもあります。長期的な視点で考えると、最初の1〜2回は手数料が多少高くても、実績を作ることのメリットのほうが大きいと言えるでしょう。
売掛先が個人事業主でも対応可能なファクタリング会社7選【比較表付き】
ここからは、売掛先が個人事業主であっても対応可能な(もしくは柔軟に対応してくれる)おすすめのファクタリング会社を厳選して7社ご紹介していきます。まずは一覧表で各社の特徴を比較してみましょう。
| 会社名 | 個人間対応 | 入金スピード | 手数料 | 買取可能額 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ペイトナーファクタリング | ◎ | 最短10分 | 一律10% | 1万~100万円 | 個人間取引に唯一対応 |
| 日本中小企業金融サポート機構 | ○ | 最短30分 | 1.5%~10% | 制限なし | 一般社団法人運営で安心 |
| ビートレーディング | △(要相談) | 最短2時間 | 2%~12% | 制限なし | 業界大手・累計取引実績豊富 |
| QuQuMo | △(要相談) | 最短2時間 | 1%~14.8% | 制限なし | 完全オンライン完結 |
| 株式会社No.1 | ○ | 最短即日 | 1%~15% | 50万~5,000万円 | 建設業の取引に強い |
| ベストファクター | ○ | 最短即日 | 2%~20% | 30万~1億円 | 審査通過率92%超 |
| バイオン | △(要相談) | 最短60分 | 10%固定 | 少額対応可 | AI審査で手続きが迅速 |
【選び方のポイント3つ】
- 事前に「売掛先が個人事業主」であることを伝える:申込後に判明すると審査が長引く原因になります。最初の問い合わせ段階で確認しましょう。
- 手数料の「上限」を必ず確認する:売掛先が個人事業主の場合、手数料は上限寄りになることが多いため、下限だけでなく上限の確認が重要です。
- オンライン完結型を優先する:審査スピードが速く、書類提出もデジタルで完了するため、急ぎの資金調達に適しています。
ペイトナーファクタリング(個人間取引に唯一対応)
ペイトナーファクタリングは、売掛先が個人事業主の場合にまず最初に検討したいファクタリングサービスです。国内のファクタリング会社の中で、個人間取引(利用者も売掛先も個人事業主)に明確に対応していることを公表している数少ないサービスとなっています。
最大の特徴は、申込から入金まで最短10分という圧倒的なスピードです。必要書類も請求書と本人確認書類のみと非常にシンプルで、オンライン上ですべての手続きが完結します。手数料は一律10%と明瞭で、審査結果によって手数料が変動することがないため、事前にコストを正確に把握できるのも安心ポイントです。
ただし、買取可能額は1万円~100万円と上限が設定されているため、大型の売掛金には対応できません。少額の売掛金を素早く現金化したいフリーランスや個人事業主の方には最適なサービスと言えるでしょう。
注意点としては、初回利用時は買取上限額が低く設定される場合があるため、まずは少額から始めて実績を積み上げていくことをおすすめします。
日本中小企業金融サポート機構(一般社団法人の安心感)
一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構は、営利企業ではなく一般社団法人が運営するファクタリングサービスという点で、他社とは一線を画す存在です。関東財務局長及び関東経済産業局長が認定する「経営革新等支援機関」としても登録されており、信頼性の面で大きな安心感があります。
手数料は1.5%~10%と業界でも比較的低い水準に設定されており、売掛先が個人事業主の場合でも柔軟に対応してくれるという評判があります。入金スピードも最短30分と迅速で、必要書類が通帳のコピーと請求書の2点のみという手軽さも魅力的です。
買取可能額に上限が設定されていないため、数万円の少額から大型の売掛金まで幅広く対応できます。一般社団法人という非営利の運営母体であることから、高額な手数料を請求される心配が少なく、初めてファクタリングを利用する方にも安心しておすすめできるサービスです。
ビートレーディング(業界最大手・柔軟審査)
ビートレーディングは、累計取引実績が業界トップクラスのファクタリング会社です。月間の契約数も1,000件を超えるなど、豊富な取引実績に裏打ちされたノウハウを持っています。
売掛先が個人事業主の場合については「要相談」となりますが、売掛先の事業実績や取引の継続性が確認できれば柔軟に対応してくれるケースが報告されています。大手ならではの審査体制が整っているため、個別の事情を丁寧にヒアリングした上で判断してもらえる点は安心材料と言えるでしょう。
手数料は2%~12%と比較的リーズナブルで、入金スピードも最短2時間と迅速です。買取可能額に制限がないため、少額から高額まで対応可能です。また、LINEでの相談にも対応しているため、気軽に問い合わせができるのもメリットの一つです。
QuQuMo(オンライン完結・最短2時間)
QuQuMo(ククモ)は、申込から契約まですべてオンラインで完結するクラウド型ファクタリングサービスです。面談不要で手続きが進められるため、忙しい経営者の方にとって非常に利便性が高いサービスとなっています。
手数料は1%~14.8%で、審査結果に応じて決定されます。売掛先が個人事業主の場合は個別対応となりますが、売掛先の事業実績を示す書類を充実させることで対応してもらえる可能性があります。入金スピードは最短2時間で、買取可能額にも制限がありません。
オンライン完結型のため、地方在住の方でも問題なく利用できる点も大きなメリットです。債権譲渡登記が不要な2社間ファクタリングに特化しているため、売掛先にファクタリングの利用を知られたくない場合にも適しています。
株式会社No.1(建設業・個人事業主との取引に強い)
株式会社No.1は、特に建設業界のファクタリングに強みを持つ会社です。建設業界では一人親方や個人事業主との取引が非常に多いため、売掛先が個人事業主のケースに対する審査ノウハウが豊富に蓄積されています。
審査通過率は90%と高い水準を維持しており、他社で審査落ちした案件にも対応してくれる柔軟性があります。手数料は1%~15%で、入金スピードは最短即日です。買取可能額は50万円~5,000万円と、中規模の売掛金にも対応可能です。
建設業界以外の方でも利用できますが、特に売掛先が建設業の個人事業主(一人親方など)の場合は、業界特有の商慣習を理解した上で審査してもらえるため、スムーズに手続きが進む可能性が高いでしょう。
ベストファクター(審査通過率92%超・柔軟対応)
ベストファクターは、審査通過率92%超を公表しているファクタリング会社です。この高い審査通過率は、売掛先の属性や売掛金額にかかわらず柔軟な審査を行っていることの表れと言えるでしょう。
手数料は2%~20%で、売掛先の信用力や売掛金額によって変動します。売掛先が個人事業主の場合は手数料がやや高めになる傾向がありますが、無料の財務コンサルティングサービスも提供しており、資金繰りの改善についてトータルでアドバイスを受けられるのは他社にない特徴です。
買取可能額は30万円~1億円と幅広く、入金スピードも最短即日と迅速です。初めてファクタリングを利用する方にも丁寧に対応してくれるという口コミが多く、安心して相談できる会社の一つです。
バイオン(AI審査・少額対応)
バイオンは、AI(人工知能)を活用した審査システムを導入しているファクタリング会社です。AIによる自動審査のため、最短60分という迅速な審査が可能となっています。
手数料は10%固定と明瞭で、審査結果による変動がありません。売掛先が個人事業主の場合については個別対応となりますが、AI審査のため人的バイアスが少なく、データに基づいた客観的な判断が行われるという特徴があります。
少額の売掛金にも対応しており、個人事業主同士の小規模な取引で発生した売掛金の現金化にも利用できる可能性があります。オンラインで完結するため、場所を選ばず申し込みができるのもメリットです。
売掛先が個人事業主のファクタリングにおける手数料の相場と注意点
売掛先が個人事業主のファクタリングを検討する上で、手数料は最も気になるポイントの一つではないでしょうか。ここでは、手数料の相場感や法人の場合との違い、そしてコストを抑えるための具体的な方法について解説していきます。手数料は「安ければ良い」というわけではなく、安全性やサービス内容とのバランスを考慮して判断することが大切です。
売掛先が法人の場合との手数料比較
経済産業省が推進する中小企業の資金繰り支援策の中でもファクタリングは重要な位置づけにありますが、手数料の相場は売掛先の属性によって大きく異なります。
売掛先の属性別・ファクタリング手数料の目安:
| 売掛先の属性 | 2社間ファクタリング | 3社間ファクタリング |
|---|---|---|
| 上場企業・大手法人 | 2%~8% | 1%~5% |
| 中小法人(事業実績あり) | 5%~15% | 2%~9% |
| 個人事業主(事業実績あり) | 8%~20% | 5%~15% |
| 個人事業主(実績が乏しい) | 15%~25%(対応不可の場合も) | 対応不可の場合が多い |
このように、売掛先が個人事業主の場合は法人と比較して手数料が高くなる傾向があります。この差が生まれる理由は、前述の通り「売掛先の信用力評価の難しさ」と「回収リスクの高さ」にあります。
ただし、上記はあくまで目安であり、売掛先の事業実績や取引の継続性、提出書類の充実度によっては法人と遜色ない手数料で利用できるケースもあります。手数料を少しでも抑えるためには、次にご紹介する交渉ポイントを押さえておくことが重要です。
手数料を下げるための3つの交渉ポイント
中小企業庁も事業者に対して「資金調達コストの比較検討」を推奨していますが、ファクタリングの手数料についても交渉の余地は十分にあります。以下の3つのポイントを意識してみてください。
ポイント1:相見積もりの結果を活用する
複数のファクタリング会社から見積もりを取得し、「他社ではこの手数料率を提示されている」と伝えることで、手数料の引き下げ交渉が可能です。ファクタリング会社も顧客の獲得を重視していますので、競合他社より有利な条件を提示してくれることがあります。
ポイント2:継続利用を前提に交渉する
「今回だけでなく、今後も定期的にファクタリングを利用したい」という意思を伝えることで、初回から手数料を優遇してもらえるケースがあります。ファクタリング会社にとっても、継続的な顧客は安定した収益源となるため、長期的な関係を前提とした交渉は有効です。
ポイント3:エビデンスを充実させる
売掛先の事業実績を示す書類を多く提出し、回収リスクが低いことをアピールすることで、ファクタリング会社のリスク評価が下がり、手数料率の引き下げにつながります。前述のチェックリストを活用して、できる限り多くの信用補完材料を準備しましょう。
手数料以外に注意すべきコスト(事務手数料・登記費用)
ファクタリングを利用する際には、手数料以外にも発生する可能性のあるコストがあります。法務省が管轄する債権譲渡登記制度に関連する費用もその一つです。
主な追加コスト:
- 事務手数料:契約手続きにかかる手数料。無料の会社もあれば、数千円〜数万円を請求する会社もあります。
- 債権譲渡登記費用:2社間ファクタリングの場合に求められることがあります。登録免許税として1件あたり7,500円、司法書士報酬として3万円〜5万円程度が一般的です。
- 振込手数料:ファクタリング会社から利用者への振込手数料。通常は数百円程度ですが、確認しておくと安心です。
ここで重要なポイントがあります。債権譲渡登記は法人のみが対象で、個人事業主は債権譲渡登記ができません。そのため、利用者(申込者)が個人事業主の場合は、そもそも債権譲渡登記が不要なファクタリング会社を選ぶ必要があります。これは売掛先が個人事業主かどうかとは別の論点ですが、利用者自身が個人事業主の場合は必ず確認しておきましょう。
見積もりを比較する際は、手数料だけでなくこれらの追加コストも含めた「総コスト」で比較することが大切です。「手数料は安いが事務手数料や登記費用が高い」というケースもありますので、ご注意ください。
【業種別】売掛先が個人事業主になりやすいケースと対策
ファクタリングの活用を検討されている方の中には、「自分の業種では売掛先が個人事業主になることが多い」というケースもあるのではないでしょうか。ここでは、売掛先が個人事業主になりやすい代表的な3つの業種について、それぞれの特徴と審査対策を解説していきます。ご自身のビジネスに近い業種があれば、ぜひ参考になさってください。
建設業(一人親方・下請け個人事業主への発注)
建設業は、売掛先が個人事業主になるケースが最も多い業種の一つです。建設業界には「一人親方」と呼ばれる個人事業主が数多く存在し、元請け→下請け→孫請けという重層下請構造の中で、個人事業主への外注は日常的に行われています。
例えば、あなたが内装工事会社を経営しており、一人親方の職人に作業を外注しているとします。この場合、職人(個人事業主)に支払うべき外注費が売掛金として発生しますが、元請けからの入金がまだ先というケースでは、ファクタリングを活用して外注費を先に確保するという使い方が考えられます。
また、建設業界特有の問題として「支払いサイトの長さ」があります。公共工事では検査完了後40日以内の支払いが原則とされていますが、民間工事では60日〜90日の支払いサイトも珍しくありません。さらに、元請け→下請け→孫請けと資金が流れる過程で、末端の事業者ほど入金が遅くなる構造があります。こうした状況では、売掛先が個人事業主であっても、元請けの存在と工事の実在性が確認できれば、ファクタリングの審査に通る可能性は十分にあるのです。
建設業でファクタリングを利用する際の審査対策としては、工事請負契約書や注文書を必ず保管しておくことが重要です。建設業界は口約束で仕事が動くことも少なくありませんが、ファクタリングの審査では書面での取引証明が求められます。また、建設業許可番号を持っている場合はそれも信用力の証明になりますし、売掛先が一人親方の場合は一人親方の労災保険加入証明なども事業実態を示す材料として活用できます。
IT・Web制作業(フリーランスエンジニア・デザイナーとの取引)
IT・Web制作業界でも、フリーランスのエンジニアやデザイナーとの取引が非常に多く、売掛先が個人事業主になるケースが頻繁に発生します。IT業界におけるフリーランスの活用率は年々増加傾向にあります。
例えば、Web制作会社がフリーランスのデザイナーに案件を発注し、その対価として発生した売掛金をファクタリングで現金化するというケースが典型的です。IT・Web制作業界の場合、フリーランスの多くがポートフォリオサイトやSNSアカウントを持っているため、売掛先の事業実績を証明しやすいという利点があります。
もう一つのパターンとして、システム開発会社がフリーランスエンジニアに開発業務を外注し、プロジェクト完了後の報酬として発生する売掛金をファクタリングに回すケースもあります。IT業界ではプロジェクトベースの取引が多いため、一見すると「単発取引」に見えがちですが、同じフリーランスと複数のプロジェクトで継続的に取引している場合は、その履歴をしっかりと示すことが審査通過のポイントになります。
審査対策としては、業務委託契約書やNDA(秘密保持契約書)を交わしている場合はそれらの写しを提出することが有効です。また、過去のプロジェクトの成果物(WebサイトのURLなど)を提示できれば、実際に取引が行われていることの客観的な証明になります。フリーランスがクラウドソーシングサービスを通じて受注している場合は、そのプラットフォーム上での取引履歴も信用材料として活用できるでしょう。
美容・サービス業(個人経営の取引先への売掛金)
美容業界やサービス業界では、個人経営のサロンや店舗が取引先になるケースがあります。美容業・理容業・飲食業などは個人事業主の割合が高い業種として知られています。
例えば、美容ディーラー(商品卸売業者)が個人経営の美容室に商品を卸売りし、その売掛金をファクタリングで現金化するケースや、清掃会社が個人経営の飲食店に定期的なサービスを提供し、その売掛金をファクタリングに回すケースなどが考えられます。
この業種でのファクタリング審査対策としては、取引先の店舗が実在することを示す情報が重要になります。具体的には、GoogleMAPでの登録情報、食べログやホットペッパービューティーなどのポータルサイトへの掲載情報、店舗の写真などが有効です。また、定期的な納品書や検収書があれば、継続的な取引関係を証明する強力な材料となります。
悪徳ファクタリング業者の見分け方と安全な利用のための注意点
ファクタリングは正当な資金調達手段ですが、残念ながら一部に悪徳業者が存在しているのも事実です。特に「売掛先が個人でもOK」と大々的に宣伝している業者の中には、注意が必要なケースもあります。大切なお金に関わることですので、安全にファクタリングを利用するための知識をしっかりと身につけておきましょう。
「売掛先が個人でもOK」を強調しすぎる業者には要注意
警察庁は、ファクタリングを装った違法な貸付行為(いわゆる「偽装ファクタリング」)について注意喚起を行っています。正規のファクタリング会社であれば売掛先の信用調査を適切に行いますが、悪徳業者は審査をほとんど行わず、高額な手数料を請求してくるケースがあります。
特に注意が必要なのは、以下のような特徴を持つ業者です。
- 「審査なし」「誰でも利用可能」「売掛先が誰でもOK」と過度に強調している
- 手数料率が30%以上と異常に高い
- 契約書を交付しない、または内容が不明瞭
- 会社の所在地や代表者名が公表されていない
- 担当者が契約を急かしてくる
正規のファクタリング会社は必ず売掛先の信用調査を行います。「売掛先が個人事業主でも対応可能」と案内している会社であっても、きちんとした審査プロセスがあるのが正常な姿です。審査がまったくない、あるいは極端に簡略化されている場合は、偽装ファクタリングの可能性を疑ってください。
償還請求権ありの契約は「実質貸付」にあたる可能性
金融庁は、ファクタリングに関する注意喚起ページにおいて、「償還請求権あり」の契約は実質的に貸付に該当する可能性があることを警告しています。
償還請求権(リコース)とは、売掛先が売掛金を支払えなかった場合に、ファクタリングの利用者がその金額をファクタリング会社に返済しなければならない取り決めのことです。つまり、売掛先の支払いリスクが利用者に転嫁される仕組みであり、これはファクタリング(債権の売買)ではなく、売掛金を担保とした融資(貸付)と見なされる可能性があります。
正規のファクタリングは「ノンリコース(償還請求権なし)」が原則です。契約書に「償還請求権あり」と記載されている場合は、その業者が貸金業の登録を受けているかどうかを確認してください。貸金業登録がないにもかかわらず償還請求権ありの契約を結ばせる業者は、違法な貸付を行っている可能性がありますので、利用は避けるべきです。
契約書を確認する際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- 「償還請求権なし(ノンリコース)」と明記されているか
- 「買戻し義務」に関する条項がないか
- 売掛先が支払わなかった場合の責任が利用者に及ばないことが明記されているか
給与ファクタリングとの違い(絶対に利用してはいけない理由)
最後に、「給与ファクタリング」について注意喚起をさせていただきます。金融庁および消費者庁は、給与ファクタリングは実質的に貸金業に該当するとの見解を示しており、貸金業登録を受けていない事業者が行う給与ファクタリングは違法です。
給与ファクタリングとは、個人が将来受け取る予定の給与を「売掛金」と見なして業者に売却し、手数料を差し引いた金額を先に受け取るサービスのことです。しかし、労働基準法上の給与は「事業者間の売掛債権」ではないため、ファクタリングの対象にはなりません。
本記事でご紹介している「売掛先が個人事業主のファクタリング」は、あくまで事業者間の売掛債権の買取であり、給与ファクタリングとはまったく別物です。「給与ファクタリング」「個人向けファクタリング」「給料前払いサービス(非正規のもの)」などの名称で勧誘してくる業者には、決して関わらないようにしてください。
よくある質問
売掛先が個人事業主のファクタリングについて、多くの方が疑問に感じるポイントをQ&A形式でまとめました。
Q1. 売掛先が個人事業主だと、すべてのファクタリング会社で利用できないのですか?
A: すべての会社で利用できないわけではありません。
経済産業省も推進する通り、ファクタリングは中小企業・個人事業主にとって有効な資金調達手段です。売掛先が法人の場合に限定している会社も確かにありますが、本記事でご紹介したように、個人事業主が売掛先のケースにも対応する会社は複数存在します。大切なのは、申込前に「売掛先が個人事業主である」ことを伝えて、対応可能かどうかを確認することです。
Q2. 売掛先の個人事業主にファクタリングの利用がバレることはありますか?
A: 2社間ファクタリングを選べば、基本的にバレることはありません。
2社間ファクタリングは利用者とファクタリング会社の間だけで契約が完結するため、売掛先に通知されることはありません。ただし、3社間ファクタリングの場合は売掛先の承諾が必要となるため、利用の事実が売掛先に伝わります。また、法務省が管轄する債権譲渡登記が行われると登記記録として残りますが、これを売掛先が確認するケースはほとんどないとされています。取引関係への影響が心配な方は、2社間ファクタリングを選ぶとよいでしょう。
Q3. 売掛先が個人事業主の場合、必要書類は増えますか?
A: ファクタリング会社によりますが、追加書類を求められるケースがあります。
通常のファクタリングでは、請求書・通帳のコピー・本人確認書類が基本的な必要書類です。しかし、売掛先が個人事業主の場合は、取引の実態を確認するために、売掛先との業務委託契約書や過去の入金履歴など、追加の書類を求められることがあります。国税庁に提出する確定申告書の控えを求められるケースもありますので、事前に必要書類を確認しておくことをおすすめします。
Q4. 審査に落ちた場合、他のファクタリング会社に申し込んでも大丈夫ですか?
A: はい、まったく問題ありません。
ファクタリングの審査は、銀行融資のように全国銀行協会の信用情報機関を通じた照会が行われるわけではありません。あるファクタリング会社で審査に落ちたからといって、その情報が他社に共有されることはないのです。審査基準は会社ごとに異なるため、1社で断られても別の会社では通る可能性は十分にあります。特に売掛先が個人事業主の場合は、3社以上に同時に申し込んで比較検討することをおすすめします。
Q5. 確定申告でファクタリングの手数料はどう処理しますか?
A: 手数料は「売上債権売却損」として経費計上できます。
ファクタリングの手数料は、国税庁の税務上の取り扱いとしては「売上債権売却損」として処理するのが一般的です。勘定科目としては「売上債権売却損」「支払手数料」「雑損失」などが使われます。ファクタリングは借入ではなく債権の売買であるため、「支払利息」として計上するのは適切ではありません。具体的な処理方法については、顧問税理士や最寄りの税務署にご相談いただくことをおすすめします。
Q6. 売掛先が個人事業主の場合、2社間と3社間どちらが有利ですか?
A: 多くの場合、2社間ファクタリングが現実的な選択肢です。
3社間ファクタリングは手数料が低い反面、売掛先の承諾が必要です。売掛先が個人事業主の場合、ファクタリングの仕組みを説明して承諾を得ること自体がハードルになることも多く、取引関係への影響も懸念されます。一方、2社間ファクタリングであれば売掛先に知られることなく利用できるため、取引関係を維持したまま資金調達が可能です。手数料は2社間のほうが高くなりますが、総合的に判断すると2社間ファクタリングを選ぶ方が多いのが実情です。
まとめ:売掛先が個人事業主でもファクタリングを成功させる方法
本記事では、売掛先が個人事業主の場合のファクタリングについて、利用可否から審査のポイント、おすすめの会社、手数料の相場、悪徳業者の見分け方まで、幅広く解説してまいりました。
最後に、重要なポイントを整理しておきます。
今すぐ資金調達したい方 → ペイトナーファクタリング or QuQuMo
- 個人間取引に対応し、オンラインで完結
- 最短10分〜2時間での入金が可能
- 少額の売掛金でも対応可能
安心感を重視する方 → 日本中小企業金融サポート機構
- 一般社団法人が運営する信頼性の高いサービス
- 手数料1.5%~10%と比較的リーズナブル
- 経営革新等支援機関としての認定あり
建設業・専門工事業の方 → 株式会社No.1
- 建設業界の個人事業主取引に精通
- 審査通過率90%と高い水準
- 業界特有の商慣習を理解した対応
売掛先が個人事業主のファクタリングを成功させる3つのポイント:
- 継続取引の証拠書類を3ヶ月分以上揃える:請求書・入金履歴・契約書など、取引の実態を示す書類を充実させることが審査通過の最大のカギです。
- 最低3社以上に相見積もりを取る:ファクタリング会社によって審査基準や手数料率は大きく異なります。比較検討することで、最適な条件で利用できます。
- 償還請求権なし(ノンリコース)の契約を必ず選ぶ:悪徳業者を避けるための最も基本的なチェックポイントです。契約書の内容を必ず確認してください。
売掛先が個人事業主だからといって、ファクタリングの利用を諦める必要はありません。適切な準備と正しい業者選びを行えば、安心かつお得に資金調達を実現することが可能です。
近年ではオンライン完結型のファクタリングサービスが増加し、AIを活用した審査の導入も進んでいます。これにより、以前は審査が通りにくかった「売掛先が個人事業主」のケースでも、データに基づいた客観的な審査が行われるようになり、利用のハードルは確実に下がってきています。
キャッシュフローの改善にお悩みの方は、まずは気になるファクタリング会社に気軽に相談してみてはいかがでしょうか。多くのファクタリング会社では無料で見積もりを出してくれますので、まずは「自分のケースで利用できるかどうか」を確認するところから始めてみることをおすすめします。