freeeのファクタリング完全ガイド|3つのサービス比較と手数料・使い方を徹底解説
この記事の監修者
FundBridge ファクタリングスペシャリスト
監修者 FundBridge編集部
「売掛金はあるのに、手元に現金がない…」
「freeeを使っているけど、ファクタリングってどうやって始めればいいの?」
このような資金繰りの悩みを抱えている経営者の方や、フリーランスの方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、freee経済圏には現在3つのファクタリング関連サービスがあり、法人・個人事業主・フリーランスそれぞれの状況に合わせた最適な選択肢が用意されています。
しかも、freee会計と連携することで手数料の優遇や審査のスピードアップといった、freeeユーザーならではの恩恵を受けることができるのです。
本記事では、以下の情報を詳しく解説していきます。
この記事で分かること
- freeeで使えるファクタリング3サービスの全体像と比較
- 法人・個人事業主それぞれに最適なサービスの選び方
- 手数料を最小限に抑える具体的なコツと活用ステップ
- freee会計での正しい仕訳方法と悪徳業者の見分け方
安心かつお得にファクタリングを活用するために、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
【結論】freeeで使えるファクタリング3サービスの比較表
まず最初に、「freeeのファクタリング」と検索した方が最も知りたいであろう結論からお伝えしていきます。2026年2月現在、freee経済圏で利用できるファクタリング関連サービスは主に3つあります。それぞれ対象ユーザーや手数料、入金スピードが異なりますので、まずは比較表で全体像を把握なさってください。
| 項目 | ペイトナー with freee | FREENANCE by freee(即日払い) | freee資金調達(マイナビブリッジ等) |
|---|---|---|---|
| 対象ユーザー | フリーランス・個人事業主 | フリーランス・個人事業主・法人 | 法人(一部個人事業主向け商品あり) |
| 取引形態 | 2社間 | 2社間・3社間 | 2社間 |
| 手数料 | 一律10% | 3%〜10% | 2%〜8%(マイナビブリッジの場合) |
| 入金スピード | 最短10分 | 最短5分(即日) | 最短即日〜3営業日 |
| 買取可能額 | 1万円〜(上限は与信による) | 1万円〜(与信スコアに応じて変動) | 10万円〜1億円 |
| freee連携 | API連携(freee請求書から直接申請可) | freee会計連携で与信スコアUP | freee資金調達画面から申込 |
| オンライン完結 | ○ | ○ | ○ |
| 特徴 | スピード重視・ワンクリック申請 | 口座利用で手数料低減・保険付帯 | 大口対応・マイナビグループの信頼性 |
この比較表を踏まえた上で、サービスを選ぶ際のポイントを3つお伝えしていきます。
1つ目は、ご自身の事業形態に合ったサービスを選ぶことです。法人の方でまとまった金額の資金調達をお考えであれば、freee資金調達を経由したマイナビブリッジが適しています。一方、フリーランスや個人事業主の方には、ペイトナー with freeeまたはFREENANCE即日払いがおすすめです。
2つ目は、利用頻度と手数料のバランスを考えることです。単発で急ぎの資金調達なら手続きが最もシンプルなペイトナー with freee、継続的に利用して手数料を下げていきたいならFREENANCE即日払いが向いています。
3つ目は、freee会計との連携を最大限に活用することです。特にFREENANCE即日払いでは、freee会計を連携させることで与信スコアが上がり、手数料が最低3%まで下がる可能性があります。freeeユーザーだからこそ得られるメリットを見逃さないようにしていただきたいと思います。
freeeファクタリングのサービス全体像と変遷
「freee ファクタリング」と検索すると、さまざまな情報が出てきて混乱なさる方もいらっしゃるかもしれません。実は、freeeのファクタリング関連サービスは過去数年で大きく変遷してきた経緯があります。フリー株式会社の公式プレスリリースによると、freeeの100%子会社であるfreee finance lab株式会社が2019年に「請求書ファイナンス」というファクタリングサービスを開始しましたが、2022年5月にこのサービスは終了しています。
その後、OLTA株式会社と提携した「請求書買取サービス」が後継として提供されていましたが、こちらも2025年4月をもって終了しました。つまり、freeeが自社で直接ファクタリングを提供する時代は終わり、現在はパートナー企業との連携によるサービス提供へと方針が変わっているのです。
現在のfreeeのファクタリング関連サービスは、2024年9月に開始された「ペイトナーファクタリング with freee」、以前からフリーランス向けに展開されている「FREENANCE(フリーナンス)by freee」の即日払い、そしてfreee資金調達プラットフォーム上で利用できるマイナビブリッジ等の法人向けファクタリングの3つが柱となっています。「freee ファクタリング」で検索した際に古い情報が表示されることがありますので、この点にはご注意いただきたいと思います。
【法人向け】と【個人事業主・フリーランス向け】の選び分け
freeeのファクタリングサービスを選ぶにあたって、まず最初に確認していただきたいのがご自身の事業形態です。経済産業省でも中小企業の資金調達手段の多様化を推進していますが、法人と個人事業主では利用できるサービスや最適な選択肢が異なります。
法人の方には、まずfreee資金調達を経由したマイナビブリッジのファクタリングをおすすめしていきます。手数料が2%〜8%と業界の中でも低水準であり、10万円から最大1億円まで幅広い金額に対応しています。マイナビグループという大手企業が運営している安心感もありますので、初めてファクタリングを利用なさる法人の方にも向いています。
一方、個人事業主やフリーランスの方には、ペイトナー with freeeまたはFREENANCE即日払いがおすすめです。どちらを選ぶかは「スピード重視か」「手数料重視か」で分かれます。今すぐ資金が必要で手続きの簡単さを求めるならペイトナー with freee、継続的に利用して手数料を下げていきたいならFREENANCE即日払いが適しています。なお、法人であってもFREENANCE即日払いは利用可能ですので、少額の資金調達であればこちらも選択肢に入れていただけます。
ペイトナーファクタリング with freeeの特徴・メリット・注意点
2024年9月にスタートした「ペイトナーファクタリング with freee」は、freee会計やfreee請求書とAPI連携し、最短10分で請求書を現金化できるファクタリングサービスです。「とにかく早く資金が必要」「面倒な手続きは避けたい」という方にぴったりのサービスとなっています。ここでは、このサービスの詳細を丁寧にご紹介していきます。
サービス概要と基本スペック
ペイトナーファクタリング with freeeは、ペイトナー株式会社(東京都港区、代表取締役社長:阪井優)とフリー株式会社が業務提携して実現したファクタリングサービスです。ペイトナー株式会社は2019年に設立されたスタートアップで、累計申込件数は2025年5月時点で40万件を突破しており、70%以上というリピート率の高さが特徴です。
このサービスの最大の特徴は、freee請求書の画面上から直接ファクタリングの申請ができるという点です。freee会計・freee請求書に登録されている請求書データをもとにAI審査が行われるため、利用者が改めて書類を準備したり、情報を入力したりする手間がほとんどありません。審査申込から最短10分で買取可否の回答が届き、買取可能な場合はそのまま即時入金されます。
手数料は一律10%で、取引金額や売掛先の信用力によって変動することはありません。2社間ファクタリング(つまり、利用者とペイトナーの2者間で取引が完結する形式)を採用しているため、売掛先にファクタリングの利用を知られる心配もありません。買取可能額は1万円からとなっていますので、少額の請求書でも利用していただけます。支払期日まで70日以内の請求書であれば、個人間取引の請求書も対象となる点は、フリーランスの方にとって嬉しいポイントではないでしょうか。
freee会計・freee請求書との連携メリット
ペイトナー with freeeの大きな強みは、freeeアプリストアを通じたシームレスな連携にあります。freee会計やfreee請求書をお使いの方であれば、連携アプリをインストールするだけで利用を開始できます。
具体的な連携のメリットとしては、まず「情報入力の手間が大幅に削減される」ことが挙げられます。通常のファクタリングサービスでは、請求書の情報や取引先の情報を一つひとつ入力する必要がありますが、ペイトナー with freeeではfreee上の請求書データがAPIを通じて自動的に連携されます。つまり、数クリックで申請が完了するのです。
また、freeeのデータを審査に活用できるため、審査の精度とスピードが向上するというメリットもあります。freee会計に蓄積された取引データや請求書の発行履歴は、ペイトナー側の審査においてプラスの材料となります。事業計画書の提出や電話・メールでのやり取りも一切不要ですので、「本業が忙しくてファクタリングの手続きに時間をかけられない」という方にも安心してご利用いただけます。
ペイトナー with freeeの注意点・デメリット
ペイトナー with freeeは便利なサービスですが、利用にあたっていくつかの注意点もあります。金融庁でもファクタリング利用時の注意喚起を行っていますので、メリットだけでなくデメリットもしっかりと把握した上で利用を検討なさってください。
まず、最も大きな注意点はfreeeユーザー限定のサービスであるということです。freee会計またはfreee請求書のアカウントを持っていない方は利用できません。他の会計ソフト(弥生会計やマネーフォワードなど)をお使いの方がこのサービスを利用したい場合は、新たにfreeeを導入する必要があります。
次に、手数料が一律10%という点です。この手数料率は2社間ファクタリングの相場(10%〜20%)の中では低い水準ではありますが、後述するFREENANCE即日払いでは最低3%まで手数料が下がる可能性があります。そのため、継続的にファクタリングを利用する予定がある方は、FREENANCE即日払いと比較検討なさることをおすすめしていきます。
さらに、買取上限額にも制限があります。初回利用時の上限は比較的低めに設定されていることが多く、大口の資金調達には向いていません。また、ファクタリングはあくまでも売掛先(取引先)の信用力をもとに審査が行われるため、売掛先の信用状況によっては審査が通らないケースもあるということは念頭に置いていただきたいと思います。頻繁に利用するとその分手数料が累積していきますので、計画的な利用を心がけていただければと思います。
FREENANCE(フリーナンス)by freee 即日払いの特徴・メリット・注意点
FREENANCE(フリーナンス)by freeeは、フリーランスや個人事業主に特化した「お金と保険のサービス」です。その中核サービスである「即日払い」は、手数料が最低3%まで下がる可能性があり、ファクタリングの手数料をできるだけ抑えたい方に最適な選択肢です。ここからは、FREENANCE即日払いの詳細を解説していきます。
サービス概要と基本スペック
FREENANCE(フリーナンス)は、もともとGMOクリエイターズネットワーク株式会社が運営していたサービスで、現在はfreeeグループとして「FREENANCE by freee」のブランドで展開されています。2018年に日本で初めて「フリーランス・個人事業主向けファクタリングサービス」を開始した、この分野のパイオニア的な存在です。
即日払いの基本スペックとしては、手数料が3%〜10%の範囲で設定され、入金は最短5分、買取可能額は1万円からとなっています。2社間ファクタリングだけでなく3社間ファクタリングにも対応しているのが特徴で、3社間ファクタリング(売掛先も含めた3者間の取引形式)を選択した場合は、審査通過率が大幅にアップするというメリットがあります。ただし、3社間の場合は売掛先にファクタリングの利用を通知する必要がありますので、その点はご了承ください。
利用の流れとしては、まずFREENANCEに会員登録を行い、本人確認書類を提出します。登録が完了すると、マイページから請求書をアップロードして即日払いを申請できるようになります。審査は最短30分ほどで完了し、審査通過後はご登録のメインバンク口座に振込が行われます。初回利用時はエビデンス(取引の証拠書類)の確認が必要なため2〜3日ほどかかる場合もありますが、2回目以降はよりスムーズに手続きが進みます。
与信スコアの仕組みと手数料を下げるコツ
FREENANCE即日払いの最大の魅力は、手数料が最低3%まで下がる可能性があるということです。この手数料の決定に大きく関わっているのが、FREENANCE独自の「与信スコア」という仕組みです。FREENANCE公式ガイドによると、この与信スコアは登録直後には「320」に設定されており、スコアが上がるほど手数料が下がる仕組みになっています。
与信スコアを上げるための方法はいくつかあります。最も効果的なのは、FREENANCEの振込専用口座(フリーナンス口座)を事業の振込先として利用することです。取引先からフリーナンス口座に報酬が入金されると、その実績がスコアに反映され、着実にスコアがアップしていきます。
次に効果的なのが、freee会計との連携です。freee会計を連携させることで、事業の取引データがFREENANCE側に共有され、与信審査の材料として活用されます。これにより、審査通過率が上がるだけでなく、手数料も優遇される可能性があります。つまり、freee会計ユーザーであれば、FREENANCEの即日払いを非常にお得に利用できるということです。
手数料を効率的に下げていくためのステップとしては、まずフリーナンス口座を開設し、請求書の振込先をフリーナンス口座に変更します。そしてfreee会計との連携を設定し、継続的にフリーナンス口座を利用していくことで、与信スコアが徐々に上がり、手数料が下がっていくという流れになります。すぐに手数料3%になるわけではありませんが、半年から1年ほど継続利用していただくことで、大幅な手数料削減が期待できます。
フリーナンス口座の活用法と付帯サービス
FREENANCE by freeeの魅力は、ファクタリング(即日払い)だけではありません。FREENANCE公式サイト(サービス詳細)で紹介されているように、フリーナンス口座の開設やあんしん補償など、フリーランスの方にとって嬉しい付帯サービスが充実しています。
フリーナンス口座は、ご希望の口座名義で開設できる収納代行用口座です。口座維持手数料は無料で、フリーナンス口座に振り込まれた報酬は毎週1回(GMOあおぞらネット銀行をメインバンクに指定した場合は平日毎日)、ご自身のメインバンク口座に自動で振り替えられます。この振替にかかる手数料もFREENANCE側が負担してくれますので、追加コストの心配はありません。
さらに注目していただきたいのが「あんしん補償」です。FREENANCE会員になると、無料プランであっても業務中の事故に対して最大5,000万円、受託物の事故に対して最大100万円の損害賠償保険が自動付帯されます。フリーランスとして活動する上で、業務上のトラブルに備えられるのは非常に心強いのではないでしょうか。
つまり、FREENANCEは単なるファクタリングサービスではなく、「フリーランスの事業活動を総合的にサポートするプラットフォーム」と捉えていただくのが正しい理解です。ファクタリングの利用予定がなくても、口座開設と保険目的で無料登録しておく価値は十分にあるといえるでしょう。
FREENANCE即日払いの注意点・デメリット
FREENANCE即日払いには多くのメリットがありますが、デメリットや注意点もいくつかあります。消費者庁でも契約トラブルに関する注意喚起を行っていますので、利用前にしっかりと理解しておいていただきたいと思います。
まず、初回登録時の買取上限額は20万円と低めに設定されています。大きな金額の資金調達を初回から行いたい方にとっては物足りなく感じるかもしれません。ただし、この上限額は与信スコアの上昇に伴って徐々に引き上げられていきますので、継続利用することで改善されます。
次に、フリーナンス口座の開設が必要な点です。即日払いを利用するだけであればフリーナンス口座は必須ではありませんが、口座を利用しない場合は手数料が一律10%となってしまいます。手数料の優遇を受けるにはフリーナンス口座の利用が前提となりますので、この点はご注意ください。
また、審査に落ちた場合の再審査に関しては厳しいという声もあります。登録情報や提出書類に不備があると審査に通らない可能性がありますので、申請時には正確な情報入力と書類の準備を心がけていただきたいと思います。特に初回利用時は、エビデンス(業務委託契約書、納品物、メールのやり取りなど)の確認に時間がかかることがありますので、余裕を持ったスケジュールで申請なさることをおすすめしていきます。
freee資金調達(法人向けファクタリング)の特徴と活用法
ここまでフリーランスや個人事業主向けのサービスを中心にご紹介してきましたが、法人の方がファクタリングを利用したい場合にはどうすればよいのでしょうか。freeeでは、法人向けの資金調達プラットフォームとして「freee資金調達」を提供しており、その中でマイナビブリッジなどのファクタリングサービスを比較・申込することができます。法人経営者の方にとって非常に心強いサービスですので、詳しくご紹介していきます。
freee資金調達とは?プラットフォームの全体像
freee資金調達は、中小企業や個人事業主の方に向けた、資金調達手段の検索・比較サービスです。freeeの100%完全子会社であるフリーファイナンスラボ株式会社が運営しており、複数の金融機関の融資やファクタリング商品をひとつのプラットフォーム上で比較検討できるのが大きな特徴です。
freee資金調達の優れた点は、ご自身の事業所情報や代表者情報、簡易的な財務情報を入力するだけで、各資金調達手段の利用可能性を自動で診断してくれることです。金融機関に直接問い合わせる前に、「自分はこのサービスを利用できるのか」「どのくらいの金額を調達できそうか」を事前に把握できるため、効率的に資金調達先を選ぶことができます。
また、freee会計の利用有無に関わらず利用できるのも嬉しいポイントです。もちろんfreee会計と連携させることでより精度の高い診断結果が得られますが、まだfreeeを導入していない法人の方でもfreee資金調達だけは無料で利用可能です。ご入力いただいた情報が無断で掲載金融機関に提供されることはないため、安心してご利用いただけます。
マイナビブリッジのファクタリング(法人専用)の詳細
freee資金調達で利用できるファクタリングサービスの中で、特に注目していただきたいのがマイナビブリッジです。マイナビブリッジは、株式会社マイナビブリッジが提供する法人向けファクタリングサービスで、就職情報サイトなどで知られるマイナビグループの子会社が運営しています。
マイナビブリッジの最大の特徴は、手数料が2%〜8%と非常に低水準であることです。多くのファクタリング会社では「手数料最低◯%」と謳っていながら実際には10%程度の手数料がかかるケースも少なくありませんが、マイナビブリッジでは最大でも8%という明瞭な料金設定を実現しています。法人の方が大きな金額でファクタリングを利用する場合、手数料の差は非常に大きな影響を及ぼしますので、この低水準の手数料は大きなメリットといえるでしょう。
取引形態は2社間ファクタリングで、取引先への通知は不要です。買取可能額は10万円から最大1億円まで対応しており、小規模な取引から大規模な資金調達まで幅広くカバーしています。手続きはすべてオンラインで完結するため、全国どこからでも利用可能です。2回目以降の利用であれば最短即日での入金にも対応していますが、初めて利用する場合は3営業日ほどを目安にお時間をいただく形となります。
なお、マイナビブリッジではファクタリングだけでなくABL(動産担保融資、Asset Based Lendingの略)にも対応しています。ABLとは、売掛金や商品在庫を担保にして融資を受ける資金調達方法のことで、ファクタリングとは仕組みが異なります。資金調達の選択肢を広く持ちたい法人の方は、両方のサービスについて相談してみるのもよいでしょう。
法人がfreee経由でファクタリングを使う際の注意点
法人がfreee経由でファクタリングを利用する際には、いくつかの注意点があります。中小企業庁でも中小企業の資金繰り改善に関するさまざまな情報を発信していますので、ファクタリングだけに頼らず、総合的な資金調達戦略を考えていただくことが大切です。
まず、マイナビブリッジの法人専用ファクタリングは初回利用時に3営業日程度の時間がかかるという点を覚えておいてください。「今日中に資金が必要」という緊急の場面では間に合わない可能性がありますので、初回は余裕を持って申し込みをなさることをおすすめしていきます。2回目以降であれば最短即日での対応が可能ですので、一度利用しておけばいざという時にスムーズに対応できます。
次に、500万円を超える大口のファクタリングは審査に時間がかかる傾向にあります。大型の資金調達をお考えの場合は、ファクタリングだけでなく銀行融資やビジネスローンなども並行して検討なさることをおすすめいたします。freee資金調達では、ファクタリング以外の融資商品も比較検討できますので、ご自身の状況に最適な調達手段を総合的に判断していただけます。
また、ファクタリングは売掛債権の売買(つまり借入ではない取引)ですが、利用を繰り返すことでキャッシュフローの根本的な改善にはつながらないことがあります。ファクタリングはあくまでも「一時的な資金繰り改善の手段」として位置づけ、並行して売上の向上や支払いサイトの見直しなど、根本的な資金繰り改善にも取り組んでいただきたいと思います。
freee会計との連携で手数料を最小化する方法
ここまで各サービスの特徴をご紹介してきましたが、freeeユーザーにとって最も気になるのは「どうすれば手数料を安く抑えられるのか」ではないでしょうか。実は、freee会計を上手に活用することで、ファクタリングの手数料を大幅に削減できる可能性があります。ここでは、freeeユーザーならではの手数料最適化のノウハウをお伝えしていきます。
freee会計連携が手数料に影響する仕組み
freee会計との連携がファクタリングの手数料に影響を与える仕組みについて、詳しくご説明していきます。FREENANCE MAGの解説記事によると、freee会計とFREENANCEを連携させることで、2つの大きなメリットが得られます。
1つ目は「審査通過率のアップ」です。freee会計に蓄積された取引データや入出金の履歴は、FREENANCEの与信審査において非常に有力な材料となります。通常、ファクタリングの審査では売掛先の信用力が最も重視されますが、freee会計のデータを提供することで、利用者自身の事業の安定性や信頼性もアピールできるのです。
2つ目は「手数料の優遇」です。freee会計を連携させると、FREENANCEの与信スコアにプラスの影響を与えます。与信スコアが上がることで、即日払いの手数料が段階的に下がっていく仕組みになっています。手数料の範囲は3%〜10%ですが、freee会計連携なしでフリーナンス口座も使用しない場合は一律10%が適用されますので、連携の有無で最大7ポイントもの手数料差が生じる可能性があるということです。
ペイトナー with freeeの場合も、freee会計やfreee請求書のデータを審査に活用できるため、審査のスピードと精度が向上します。ただし、ペイトナーの手数料は一律10%で固定されているため、手数料自体の削減効果はありません。手数料の最小化を最優先にお考えの方には、FREENANCE即日払いとfreee会計の連携が最も効果的な組み合わせとなります。
【ステップ解説】手数料を3%まで下げるロードマップ
それでは、freeeユーザーがFREENANCE即日払いの手数料を最低水準の3%に近づけるための具体的なステップをご紹介していきます。freee会計の公式ページでも会計ソフトと外部サービスとの連携を推奨していますが、以下の手順で進めていただくのが効率的です。
ステップ1:FREENANCEに会員登録する
まずはFREENANCE公式サイトから会員登録を行います。写真付きの公的身分証(運転免許証またはマイナンバーカード)を用意し、必要情報を入力してください。スマートフォンからの登録がスムーズで、通常120分以内に登録が完了します。
ステップ2:フリーナンス口座を開設する
会員登録と同時に、フリーナンス口座が開設されます。この口座を事業の報酬受取先として活用することで、与信スコアの向上につながります。口座維持手数料は無料、振替手数料もFREENANCE負担ですので、追加コストはかかりません。
ステップ3:freee会計との連携を設定する
freee会計の設定画面からFREENANCEとの連携を行います。この連携により、freee会計上の請求書データを即日払いの申請に活用できるようになるとともに、与信スコアにもプラスの影響を与えます。
ステップ4:振込先をフリーナンス口座に変更する
取引先に発行する請求書の振込先を、フリーナンス口座に変更します。フリーナンス口座にコンスタントに入金があることで、与信スコアが着実にアップしていきます。
ステップ5:継続利用でスコアを育てる
上記のステップを継続していくことで、与信スコアは徐々に上昇し、手数料も段階的に下がっていきます。すぐに3%になるわけではありませんが、数ヶ月から半年ほど継続して利用していただくことで、手数料の大幅な削減が期待できます。
ペイトナー vs フリーナンス 手数料シミュレーション比較
「結局、ペイトナー with freeeとFREENANCE即日払い、どちらがお得なの?」と気になる方のために、年間の利用回数別で手数料を比較してみましょう。国税庁の事業所得の計算においても、ファクタリング手数料は「売上債権売却損」として必要経費に算入できますが、できるだけ手数料を抑えることが利益の最大化につながります。
例えば、毎月30万円の売掛金をファクタリングする場合を考えてみましょう。
ペイトナー with freee(手数料一律10%)の場合:
月30万円 × 10% = 手数料3万円
年間(12回利用)= 手数料合計36万円
FREENANCE即日払い(初回10%→半年後7%→1年後5%と仮定)の場合:
前半6ヶ月:月30万円 × 平均8.5% ≒ 手数料約2.55万円 × 6 = 約15.3万円
後半6ヶ月:月30万円 × 平均6% ≒ 手数料約1.8万円 × 6 = 約10.8万円
年間合計 ≒ 約26.1万円
つまり、年間で約10万円もの差が生じる計算になります。もちろん、与信スコアの上がり方には個人差がありますので、あくまでも目安としてお考えください。ただし、この比較からも分かるように、継続的にファクタリングを利用する予定がある方にとっては、FREENANCE即日払いとfreee会計の連携が圧倒的にお得であるということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
一方で、「年に1〜2回、急な資金需要が発生した時だけ使いたい」という方にはペイトナー with freeeが向いています。手数料率は10%と高めですが、フリーナンス口座の開設や与信スコアの育成といった手間がかからず、freee請求書の画面からすぐに申請できる手軽さが大きなメリットです。ご自身の利用頻度に合わせて、最適なサービスを選んでいただければと思います。
freeeファクタリングの利用手順と必要書類
ファクタリングサービスを選んだら、次は実際の申請手順を確認していきましょう。初めてファクタリングを利用なさる方は、「手続きが複雑なのではないか」「どんな書類が必要なのか」と不安に感じることもあるかと思います。ご安心ください。freee関連のファクタリングサービスはいずれもオンライン完結で、手続きは非常にシンプルです。ここでは各サービスの申請手順と必要書類を具体的にご紹介していきます。
ペイトナー with freeeの申請手順(ステップ解説)
ペイトナー with freeeの連携ページ(freeeアプリストア)から、以下の手順で申請を進めることができます。
まず、freee請求書またはfreee会計にログインし、ペイトナーファクタリングの連携アプリをインストールします。初回のみ、連携許諾ボタンを押す操作が必要です。連携が完了したら、freee請求書の画面上で現金化したい請求書を選択し、買取申請を行います。
申請後はペイトナーのAI審査が行われ、最短10分で買取可否の回答がメールで届きます。買取可能な場合は、そのまま登録済みの銀行口座に入金されます。入金のタイミングは平日10時〜17時の間であれば、審査完了とほぼ同時に行われます。初回利用時のみ本人確認書類の提出が必要ですが、2回目以降はさらにスムーズに手続きが完了します。
注意点として、freee請求書で発行済みかつ未入金の請求書が対象となります。また、支払期日まで70日以内の請求書であることが条件です。申請後に請求書の金額が変更になったりキャンセルになった場合は、ご自身でペイトナーに連絡して調整していただく必要がありますので、ご注意ください。
FREENANCE即日払いの申請手順(ステップ解説)
FREENANCE公式ガイドページでは、即日払いの利用手順が詳しく説明されています。基本的な流れは以下のとおりです。
最初に、FREENANCEの会員登録を行います。現在お住まいの住所が記載された写真付きの公的身分証(運転免許証またはマイナンバーカード)を用意して、公式サイトから登録手続きを進めてください。スマートフォンでの登録が推奨されており、通常120分以内に登録が完了します。
会員登録が完了したら、マイページにログインし、「即日払い」のメニューから申請を行います。具体的には、現金化したい請求書をアップロードし、必要事項(請求先、請求金額、支払期日など)を入力します。入金予定額の一部(1万円以上)または全額での申し込みが可能です。
申請内容の確認・審査が行われ、最短30分で登録メールアドレスに審査結果が届きます。審査通過後は、ご登録のメインバンク口座に債権買取代金が振り込まれます。利用後は、支払期日に取引先からフリーナンス口座に入金があった際に、該当する債権分の回収が行われます。
freee会計をお使いの方は、freee請求書で発行した請求書をそのまま即日払いに申請できる連携機能もあります。この連携を使えば、請求書のアップロードやエビデンスの提出の手間を大幅に削減できますので、ぜひ活用してみてください。
必要書類一覧と事前準備のポイント
ファクタリングの申請をスムーズに進めるためには、必要書類を事前に準備しておくことが大切です。法務省が定める本人確認の要件を踏まえ、各サービスで必要となる書類を一覧にまとめましたので、参考になさってください。
ペイトナー with freeeで必要な書類:
初回利用時には本人確認書類(運転免許証またはマイナンバーカード)の提出が求められます。2回目以降は基本的に追加書類は不要で、freee上の請求書データをもとに審査が行われます。事業計画書や決算書の提出は必要ありません。
FREENANCE即日払いで必要な書類:
会員登録時に住所確認が可能な公的身分証が必要です。即日払いの申請時には、請求書(業務完了後に取引先に送付済みのもの)と、取引を証明するエビデンス(業務委託契約書、納品物のスクリーンショット、メールのやり取りなど)の提出が求められます。通帳確認(事業者としての活動履歴の確認)も必要となる場合があります。
freee資金調達(マイナビブリッジ)で必要な書類:
法人の場合は、登記簿謄本、決算書、売掛先に発行した請求書、直近の通帳コピーなどが必要となります。具体的な必要書類はマイナビブリッジの審査時に案内されますので、まずはfreee資金調達から診断・相談を行ってみてください。
いずれのサービスにおいても、書類の不備や情報の誤りは審査の遅延や否決の原因となります。特に請求書の金額と実際の取引内容の整合性、本人確認書類の有効期限などには十分ご注意いただきたいと思います。事前に書類を揃えておくことで、申請から入金までの時間を最短にすることができます。
freeeでのファクタリング仕訳方法
ファクタリングを利用した後に気になるのが、freee会計での仕訳方法ではないでしょうか。「ファクタリングの手数料はどの勘定科目で処理すればいいの?」「消費税はかかるの?」といった疑問をお持ちの方は多いかと思います。ここでは、freee会計を使ったファクタリングの正しい仕訳方法を、具体例を交えて解説していきます。
買取型ファクタリングの仕訳(売上債権売却損の処理)
ファクタリングの仕訳において最も重要なのは、ファクタリングは「借入」ではなく「売掛債権の売却」であるということを理解することです。e-Gov法令検索で確認できる民法第466条では債権の譲渡性が規定されており、ファクタリングはこの債権譲渡の一形態として法的に位置づけられています。
買取型ファクタリング(freee関連のサービスはすべてこの形態です)の仕訳は、大きく2つのステップに分かれます。
まず、ファクタリング会社に売掛金を売却した時点で、勘定科目を「売掛金」から「未収入金」に振り替えます。これは、売掛先からの入金を待つ状態から、ファクタリング会社からの入金を待つ状態に変わったことを示すものです。
次に、ファクタリング会社から実際に入金があった時点で、「未収入金」を「普通預金」と「売上債権売却損」に分けて仕訳します。「売上債権売却損」はファクタリングの手数料に相当する部分で、営業外費用として処理します。
例えば、100万円の売掛金を手数料10%でファクタリングした場合の仕訳は以下のようになります。
①売掛金をファクタリング会社に売却した時:
借方:未収入金 100万円 / 貸方:売掛金 100万円
②ファクタリング会社から入金があった時:
借方:普通預金 90万円 + 売上債権売却損 10万円 / 貸方:未収入金 100万円
このように、手数料部分は「売上債権売却損」という勘定科目で処理するのが正しい方法です。「支払手数料」で処理することも実務上は許容される場合がありますが、金額が大きい場合は「売上債権売却損」として営業外費用に計上するのがより適切です。
freee会計での具体的な入力方法
それでは、上記の仕訳をfreee会計でどのように入力すればよいのか、具体的にご説明していきます。freee公式のナレッジベース(ファクタリングの勘定科目記事)でも仕訳方法が解説されていますので、併せて参考になさってください。
freee会計での入力方法は、「振替伝票」機能を使うのが最もスムーズです。ホーム画面から「取引」→「振替伝票」を選択し、上記の仕訳を入力していきます。
まず売掛金の売却時には、振替伝票で借方に「未収入金」、貸方に「売掛金」を入力します。取引先タグには売掛先の名前を設定しておくと、後から取引先別の管理がしやすくなります。
次に、ファクタリング会社からの入金時には、freee会計に連携している銀行口座の明細から自動取込された入金データをもとに仕訳を行います。入金額(手数料を差し引いた金額)を「普通預金」に、差額(手数料分)を「売上債権売却損」に振り分けます。
なお、freee会計では「売上債権売却損」という勘定科目がデフォルトで用意されていない場合があります。その際は、「設定」→「勘定科目の設定」から新しい勘定科目を追加してください。勘定科目の分類は「営業外費用」に設定するのが適切です。
ファクタリングを頻繁に利用なさる場合は、仕訳パターンを「取引テンプレート」として登録しておくと、毎回の入力の手間を大幅に削減できます。freee会計の自動仕訳ルール機能を活用すれば、銀行口座への入金を自動的にファクタリング関連の仕訳として処理することも可能です。
消費税の取り扱いと確定申告時の注意点
ファクタリングに関連する消費税の取り扱いについても、正しく理解しておきましょう。国税庁が定める消費税法において、有価証券や金銭債権の譲渡は非課税取引として規定されています。
つまり、ファクタリングの手数料には消費税はかかりません。手数料10%と表示されている場合、それは税込み・税抜きの区別なく「額面金額の10%」がそのまま手数料となります。freee会計で仕訳を行う際には、「売上債権売却損」の税区分を「対象外」または「非課税売上」に設定してください。誤って「課税仕入10%」などと設定してしまうと、消費税の計算に狂いが生じてしまいますのでご注意ください。
確定申告の際には、ファクタリングの手数料は「売上債権売却損」として損益計算書の営業外費用の欄に記載します。個人事業主の方が青色申告を行う場合は、収支内訳書または青色申告決算書の「その他の経費」欄に計上します。
また、ファクタリングを利用したこと自体は信用情報機関(CICやJICCなど)に登録されることはありません。ファクタリングは借入ではなく債権の売買ですので、今後の融資審査に影響を与える心配はないということも、安心材料として覚えておいていただければと思います。
freee経由のファクタリングで注意すべきポイント・悪徳業者の見分け方
ファクタリングは正しく利用すれば非常に便利な資金調達手段ですが、残念ながら悪質な業者が存在するのも事実です。安心してファクタリングを利用するために、注意すべきポイントと悪徳業者の見分け方をしっかりと押さえておきましょう。
freee提携サービスの安全性(なぜ安心なのか)
まず最初にお伝えしたいのは、freeeと提携しているファクタリングサービスは基本的に安全性が高いということです。フリー株式会社は東証プライム市場に上場している企業であり、提携先の選定にあたっては厳格な審査を行っています。
ペイトナー株式会社は麻布台ヒルズに本社を構えるスタートアップで、累計申込件数40万件以上の実績があります。FREENANCE by freeeはfreeeグループが運営するサービスです。マイナビブリッジはマイナビグループの子会社が運営しています。いずれも社会的信用力の高い企業が関わっているため、いわゆる「闇金まがいの業者」とは一線を画しています。
さらに、freee関連のファクタリングサービスはすべて「償還請求権なし(ノンリコース)」の契約形態を採用しています。償還請求権とは、万が一売掛先が倒産して売掛金を回収できなくなった場合に、利用者がファクタリング会社に買戻しを求められる権利のことです。償還請求権がないということは、売掛先の倒産リスクはファクタリング会社が負担するため、利用者は安心して利用できるということを意味しています。
偽装ファクタリング・悪徳業者の見分け方
freee提携サービスは安全ですが、世の中にはファクタリングを装った違法な貸付を行う悪徳業者も存在します。金融庁や警察庁でも繰り返し注意喚起が行われていますので、以下のポイントを必ず確認なさってください。
最も注意すべきなのは、「償還請求権あり」の契約を求めてくる業者です。先ほどご説明したとおり、償還請求権ありの契約は「売掛先が支払えなかった場合、利用者が買い戻さなければならない」というもので、これは実質的に「売掛金を担保にした貸付」にあたります。貸付行為を行うには貸金業の登録が必要であり、無登録で貸付を行うことは違法です。契約書の内容をよく確認し、償還請求権に関する条項がないか必ずチェックしてください。
次に注意していただきたいのは、法外な手数料を請求してくる業者です。2社間ファクタリングの一般的な手数料相場は10%〜20%程度、3社間ファクタリングでは3%〜5%程度が目安です。これを大幅に超える手数料(例えば30%〜50%など)を提示してくる業者は、違法な高利貸しの疑いがあります。
また、「給与ファクタリング」と呼ばれるサービスには絶対に手を出さないでください。給与ファクタリングとは、個人の給与債権を買い取ると称して高額な手数料を徴収するもので、金融庁はこれを実質的な貸付であり違法であると明確に判断しています。会社員の方が個人の給与を対象にファクタリングを利用することは、法的に大きなリスクを伴いますので、くれぐれもご注意ください。
ファクタリングと融資(借入)の違いを正しく理解する
ファクタリングを安全に利用するためには、ファクタリングと融資(借入)の違いを正しく理解しておくことが不可欠です。全国銀行協会でも資金調達の基本的な知識を提供していますが、この2つは根本的に異なる仕組みです。
ファクタリングは「売掛債権(売掛金)の売買」であり、利用者がファクタリング会社に売掛金を売却して、その代金を受け取る取引です。これは借入ではありませんので、返済の義務はありません。売掛先から入金があった際にファクタリング会社に送金する(2社間の場合)のは、「売却した債権の回収金を引き渡す」という行為であり、「借りたお金を返す」こととは異なります。
一方、融資は金融機関からお金を借りて、元本と利息を返済していく取引です。融資を受けると信用情報機関に記録されますし、返済が滞ると信用情報に傷がつく可能性があります。
ファクタリングのメリットは、信用情報に影響しないこと、担保や保証人が不要であること、審査が比較的早いことなどが挙げられます。
デメリットは、手数料が融資の金利に比べて高い傾向にあることです。例えば、銀行融資の年利が2%〜5%程度であるのに対し、ファクタリングの手数料は1回の利用で3%〜20%かかります。長期的に見れば融資のほうがコストは低くなることが多いため、ファクタリングは「急ぎの資金需要」や「融資では対応できない場面」で活用するのが賢い使い方といえるでしょう。
よくある質問
ここでは、freeeのファクタリングサービスについて多くの方から寄せられる質問にお答えしていきます。
Q1. freeeを使っていなくてもファクタリングは利用できる?
A: freee資金調達は非freeeユーザーでも利用可能です。ただし、ペイトナー with freeeはfreeeアカウントが必須です。
freee資金調達は、freee会計の利用有無に関わらずアカウントを作成して利用することができます。ファクタリングだけでなく、融資やビジネスローンなど複数の金融商品を比較検討できますので、freeeユーザーでない方にもおすすめです。一方、ペイトナー with freeeはfreee会計またはfreee請求書のアカウントが前提となりますので、利用をお考えの場合はfreeeの導入をご検討ください。FREENANCE即日払いはfreee連携なしでも利用可能ですが、連携させることで手数料が優遇されます。
Q2. 個人事業主でもfreee経由のファクタリングを利用できる?
A: はい、利用可能です。ペイトナー with freee、FREENANCE即日払いはいずれも個人事業主に対応しています。
経済産業省でも中小企業や個人事業主の資金調達手段の多様化を推進しており、ファクタリングはその選択肢のひとつとして認められています。freee関連のサービスでは、ペイトナー with freeeが特にフリーランス・個人事業主向けに設計されたサービスです。FREENANCE即日払いも個人事業主を主な対象としています。freee資金調達でも個人事業主向けの商品が掲載されていますので、法人格のない方でも安心してご利用いただけます。
Q3. 売掛先にファクタリング利用がバレることはある?
A: 2社間ファクタリングであれば、売掛先に通知されることはありません。
freee関連のファクタリングサービス(ペイトナー with freee、FREENANCE即日払いの2社間利用、マイナビブリッジ)は、いずれも2社間ファクタリングに対応しています。2社間ファクタリングでは、利用者とファクタリング会社の間だけで取引が完結するため、売掛先にファクタリングの利用を知られる心配はありません。ただし、法務省が管轄する債権譲渡登記が必要となるケースでは、登記情報から利用が判明する可能性がゼロではありません。FREENANCE即日払いの3社間ファクタリングを選択した場合は、売掛先に確認の連絡が入りますのでご注意ください。
Q4. freeeのファクタリング手数料は他社と比べて安い?
A: FREENANCE即日払いは最低3%で業界最安水準です。ペイトナーは一律10%で2社間ファクタリングとしては平均的な水準です。
ファクタリング業界全体の手数料相場は、2社間で10%〜20%、3社間で3%〜5%程度です。FREENANCE即日払いの手数料3%〜10%は、この相場と比較して非常に競争力があるといえます。特にfreee会計と連携して与信スコアを育てることで手数料が下がる仕組みは、freeeユーザーならではの大きなメリットです。一方、マイナビブリッジの手数料2%〜8%は法人向けファクタリングとしても低水準であり、帝国データバンクが調査する企業信用情報においてもマイナビグループの信頼性は高く評価されています。
Q5. 審査に落ちることはある?対策は?
A: はい、審査に落ちる可能性はあります。売掛先の信用力が最も重要な審査基準です。
ファクタリングの審査では、利用者自身の信用情報よりも、売掛先(取引先)の信用力が重視されます。中小企業庁の資料でも指摘されているとおり、売掛先が大企業や官公庁であれば審査に通りやすく、売掛先の経営状態が不安定な場合は審査が厳しくなる傾向にあります。審査通過率を上げるためには、信用力の高い売掛先の請求書を選んで申請すること、書類に不備がないよう丁寧に準備すること、freee会計との連携でデータの信頼性を高めることなどが効果的です。
Q6. ファクタリングの手数料はfreee会計で経費にできる?
A: はい、「売上債権売却損」として経費計上が可能です。消費税は非課税です。
国税庁の定めにより、ファクタリング手数料は事業に関連する費用として必要経費に算入できます。勘定科目は「売上債権売却損」が適切で、損益計算書では営業外費用に分類されます。消費税については、金銭債権の譲渡は非課税取引に該当するため、ファクタリング手数料に消費税はかかりません。freee会計で仕訳を行う際は、税区分を「対象外」に設定してください。
まとめ:freeeユーザーがファクタリングで賢く資金調達する方法
本記事では、freee経済圏で利用できるファクタリングサービスの全体像から、各サービスの詳細、手数料を最小化するコツ、仕訳方法、悪徳業者の見分け方まで、幅広く解説してまいりました。最後に、タイプ別のおすすめサービスと、ファクタリングを成功させるためのポイントをまとめてお伝えしていきます。
今すぐ資金が必要な方 → ペイトナー with freee
- freee請求書からワンクリックで申請、最短10分で入金
- 手数料は一律10%でシンプルな料金体系
- 事業計画書・専用口座の開設不要で手軽に利用可能
手数料を抑えたい方 → FREENANCE by freee 即日払い
- freee会計連携+フリーナンス口座利用で手数料が最低3%まで低下
- あんしん補償(業務中の事故最大5,000万円)が無料付帯
- 継続利用で与信スコアが上がり、条件がどんどん良くなる
法人で大口の資金調達をしたい方 → freee資金調達(マイナビブリッジ)
- 手数料2%〜8%で業界最安水準
- 10万円〜最大1億円まで幅広く対応
- マイナビグループの安心感と明瞭な料金設定
freeeユーザーがファクタリングを成功させる3つのポイント
- freee会計との連携を必ず設定する ── 与信スコアの向上、審査通過率のアップ、手数料の低減など、freee連携のメリットは非常に大きいです。ファクタリングの利用を検討し始めた段階で、まずはfreee会計との連携設定を行っておきましょう。
- 自分の利用頻度・金額に合ったサービスを選ぶ ── 年に数回の利用なら手軽なペイトナー、毎月のように利用するならFREENANCE、法人で大口ならマイナビブリッジと、それぞれに最適なサービスがあります。比較表を参考に、ご自身の状況に合った選択をなさってください。
- freee提携の正規サービスを利用し、悪徳業者を避ける ── freeeが提携しているサービスはいずれも信頼性の高い企業が運営しています。「手数料が極端に安い」「審査なし」などの甘い言葉で勧誘してくる業者には十分ご注意ください。償還請求権の有無や手数料の妥当性を必ず確認し、安全なサービスを選びましょう。
キャッシュフローに困っている時こそ、焦らず冷静に最適な選択をすることが大切です。本記事がみなさまの資金繰り改善のお役に立てれば幸いです。